海と山に囲まれた山口県。自然に囲まれた暮らしを求めて、「今の土地を離れて山口県で働きたい」「大学進学を機に上京したけれど、次の転職先は生まれ育った山口県で探したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
「都会」から「地方」に拠点を移すためには、新たな土地で「自分に合った転職先」を見つけることが大切です。とはいえ、Uターン・Iターン希望者にとって、県外の転職情報を得るのは、なかなか難しいもの。
そこで今回は、山口県に特化した転職エージェント『じょぶる山口』のアドバイザーが「山口県内の最新の求人・転職事情」を解説します。山口県の「求人事情の今」を知って、Uターン・Iターン転職を成功させましょう。
山口県の求人状況
同じ山口県内でも市町村によって求人数や職種はさまざまで、特に「求人数」と「地域の人口」は密接に関わっています。
意外に思われるかもしれませんが、山口県で最も人口が多いエリアは、県庁所在地の山口市ではなく、山口県の西部に位置する下関市(じょぶる山口:下関市の職種一覧はこちら)です。九州有数の都市「福岡県北九州市」に隣接していること、生活における利便性の高いことなどを理由に人気を集めているようです。
同様の理由で、広島県広島市と近接している岩国市(じょぶる山口:岩国市の職種一覧はこちら)
も人気が高く人口の多いエリアです。こうした主要都市には、小売業や飲食業・美容サービス系の求人が多く集まっており、性別や年齢を問わず転職しやすい環境が整っていると言えるでしょう。
しかし、山口県へのUターン・Iターン転職を希望している方の中には「もっと自然豊かなエリアで働きたい」「山口県の特色を活かした産業に転職したい」と思っている方も多いかと思います。
ここからは、山口県で盛んな産業の中から「農林水産業」「工業・技術・郵送」「医療・福祉・保育」の3つの産業について詳しく見ていきましょう。
山口県の主産業|①農林水産業
海と山に恵まれた山口県では、その豊かな自然を活かし、古くから農林水産業が盛んに行われてきました。しかし、少子高齢化によって、近年は働き手の減少や高齢化が課題となっています。
こうした課題を受け、山口県では「担い手支援日本一」を旗印に、県・市町村や民間団体が一体となり、次世代の農林漁業の担い手の確保と育成に力を入れています。農具・漁船・漁具のリースや就労前体験・研修から就業後の給付金のサポートまで。山口県には、未経験から農業や漁業、林業に挑戦できる環境が整っているのです。
山口県の主産業|②工業・技術・郵送
山口県の産業の中で、最も求人数の多い職種といえば、工業・技術関係です。特に宇部市(じょぶる山口:宇部市の職種一覧はこちら)や山陽小野田市(じょぶる山口:山陽小野田市の職種一覧はこちら)などの西部には、石灰石を原材料としたセメント工場が、岩国市(じょぶる山口:宇部市の職種一覧はこちら)・周南市(じょぶる山口:宇部市の職種一覧はこちら)などの東部には「ナトリウム化合物」をはじめとした化学製品を手がける工場が立ち並びます。
こうしたエリアでは、建設作業員や現場監督・土木・施工管理などの技術職、設備施行スタッフ・大型車両のドライバーなどの求人が豊富。未経験の場合も、都心で培ったマネジメント能力をアピールできれば、管理職を目指すことも夢ではないでしょう。
山口県の主産業|③医療・福祉・保育
山口県は「医療」「福祉」「保育」の求人も豊富です。厚生労働省が発表した「2018年医療施設調査・病院報告」によると、山口県内の病院数は人口10万人あたり10.6ヶ所。東京4.7所・大阪5.9所と比較すると、全国的に見ても高い水準に位置しています。
病院の数が多いとそれだけ働き手の数が必要になり、求人数も増加します。「看護師」や「理学療法士」「作業療法士」「介護福祉士」「ケアマネージャー」「保育士」など、専門分野に特化した資格があると、転職で有利になるでしょう。
山口県の有名企業
このほかにも郵送用機械の製造が盛んな山口県内には、自動車の「マツダ(山口県防府市(じょぶる山口:防府市の職種一覧はこちら))」鉄道車両の「日立製作所(山口県下松市(じょぶる山口:下松市の職種一覧はこちら))」など、大手製造メーカーが集中しています。山口県へのUターン・Iターンを機に、有名企業の求人に応募してみるのもよいかもしれませんね。
山口県の有効求人倍率
これから転職を考えている人の中には「山口には仕事がない」「転職に不利」という噂を耳にして、転職を躊躇っている人も多いかもしれません。実は、この噂の真意を確かめるとても簡単な方法があります。それは、厚生労働省が公表している「有効求人倍率」を確認することです。
つまりこの値を見れば、「1人あたりの求職者に対する求人数」がひと目でわかるのです。また有効求人倍率は、景気とほぼ一致しながら推移していくため、地域の景気動向指数を知る手段としても有効です。
有効求人倍率を確認する上で最も注目したいのは、倍率の数値です。数値が1を上回っている、つまり有効求人倍率が「1倍以上」だった場合、求職者の数よりも、人材を探している企業の数の方が多いことを示しています。そのため「転職は比較的しやすい」と判断できます。反対に、有効求人倍率が1を下回れば、求人数よりも求職者の方が多い状況となるため「転職は厳しくなる」と判断できます。
それでは実際に、山口県内の有効求人倍率を確認していきましょう。
令和3年10月 | 令和3年11月 | 令和3年12月 | |
山口県 | 1.35 | 1.41 | 1.40 |
鳥取県 | 1.35 | 1.35 | 1.33 |
島根県 | 1.60 | 1.60 | 1.55 |
岡山県 | 1.35 | 1.36 | 1.35 |
広島県 | 1.35 | 1.37 | 1.37 |
全国 | 1.15 | 1.15 | 1.16 |
引用:山口県HPより「雇用対策・山口県の雇用情勢について」(外部リンク)
2022年2月1日時点で発表された「令和3年12月の山口県の有効求人倍率」によると、山口県内の有効求人倍率は1.40倍でした。つまり、1人当たりの求職者に対する求人数が1.40件あることを示しています。これは、令和3年度の10月に比べて0.05ポイントの上昇に当たります。
近隣県と比較すると、中国地方の有効求人倍率は、鳥取県で1.33倍、島根県で1,55倍、岡山県で1.35倍、広島県で1.16倍。全国平均は1.16倍でした。山口県の有効倍率は中国地方の中でもトップクラスで、他の都道府県にも引けを取らないことがわかります。山口県の正社員の有効求人倍率
続いて、山口県の正社員の有効求人倍率を見ていきましょう。
有効求人倍率 | 新規求人数 | 新規求職者数 | 正社員 有効求人倍率 |
1.40倍 前月比 0.01P低下 |
9,787人 前月比6.8%減少 | 4,367人 前月比0.5%減少 | 1.36倍 前年同月比0.16P上昇 |
「令和3年12月の山口県の有効求人倍率」によると、山口県の正社員の有効求人倍率は1.36倍。全体の1.40倍には劣るものの、1人の求職者に対して1.36件の求人がある状態です。こうしたデータを読み解けば、山口県内には沢山の正規雇用のチャンスがあることがわかります。
安定した収入と雇用があることは、正社員で働く大きなメリットのひとつです。もちろん、終身雇用制度の崩壊が叫ばれる今、「正社員として採用されれば生涯安泰」だとは言い切れません。それでも、会社の社会保障に加入できること、賞与や退職金の保障などを考えると、現在の日本において、正社員は最も安定性の高い働き方のひとつだと言えるでしょう。
山口県の平均年収
厚生労働省によって令和3年に公表された「令和2年賃金構造基本統計調査の概況」(外部リンク)の都道府県別平均賃金表によると、山口県の平均月収は27万300円。年収に単純換算すると324万3千600円となります。
全国平均30万7千円と比較すると、やや低く感じられるかもしれませんが、地域ごとの「物価」や「家賃」を加味すると、一概に「年収が全国平均を満たしていない」=「家計が厳しくなる」とは言い切れません。実際に、山口県から東京都内に就職した方に話を伺ってみると「地方よりも物価が高く、年収が上がっても生活は楽にならない」「山口なら同じ家賃でもっと広い家に住めるのに」など東京の物価の高さに驚いた方も少なくないようです。
現代は多様な働き方が叶う時代で、幸せの価値観も人それぞれです。「どんなときに幸せを感じるのか」「そのためには、どこで暮らし働くのが適しているのか」など転職活動を機にご自身の価値観を振り返っておくとよいかもしれません。
山口県に転職するメリット
ここからは、山口県に転職する具体的なメリットをご紹介していきます。都会では得られないライフスタイルを感じてみてください。
豊かな海・森林・自然公園が身近にある
三方が海に開かれ、豊かな森林と自然環境に恵まれた山口県。少し足を伸ばせば、すぐそこに豊かな自然が広がっています。空気や水がおいしく、海をぼーっと眺めているだけでも、五感が研ぎ澄まされ、心がホッと安らいでいくのが感じられるでしょう。
また、山口県には広大な自然を生かした、緑豊かな自然公園が数多く存在します。休日は緑豊かな公園でお子さまと思いっきり体を動かしたり、のんびりと散歩をして過ごしたりすれば、日頃の疲れも吹き飛ぶはずです。
家賃が安く広い家で暮らせる
都会よりもリーズナブルな家賃で、広々とした家で暮らせるのも山口県の魅力のひとつです。総務省統計局から発表された「社会生活統計指標(2019)」(外部リンク)によると、1か月3.3m2当たりの家賃差は、東京・大阪と比べると5,233円〜2,195円でした。
民営賃貸住宅の家賃(1か月3.3m2当たり)
東京 | 8,824円 |
---|---|
大阪 | 5,786円 |
山口 | 3,591円 |
その一方で、1住宅あたりの延べ面積を比較してみると、山口県は3都道府県の中でもトップという結果に。
1住宅当たりの延べ面積
東京 | 65.2㎡ |
---|---|
大阪 | 76.2㎡ |
山口 | 101.5㎡ |
もちろん、戸建て住宅や新築マンションの購入価格も、都会に比べると格段に安くなります。山口県なら無理のない価格で、理想の住まいを手に入れられるかもしれません。
「萩LOVE女子応援事業(引越し補助金)」で
家賃や引越し代の補助を受けられる
山口県萩市では、女性の定住人口の増加を目指して「萩LOVE女子応援事業(引越し補助金)」を行なっています。市内に移住した18歳〜44歳までの独身女性(JIターン者限定)は、1年間毎月最大2万円の家賃補助が受けられるほか、市内の事業所に正規雇用されると引越し代として最大5万円が支給されます。
»萩LOVE女子応援事業(引越し補助金)の詳細(外部リンク)
「YY!ターン支援交通費補助金」制度で
山口県までの交通費が支給される
移住や就職後のミスマッチを防ぐためには、事前にその土地を訪れてみるのが一番。とはいえ、都心から山口県を何度も往復していると交通費だけでも大きな負担になってしまいますよね。山口県では、県への移住を希望する人に対し、県外から山口県間の移動にかかる交通費の一部を補助する「YY!ターン支援交通費補助金」を実施しています。「移住に関するツアー」や「暮らし体験」など、イベントも充実しています。山口県への移住や転職を本格的に考えている方は、自治体の制度をぜひ積極的に活用してみてください。
»YY!ターン支援交通費補助金の詳細(外部リンク)
山口県のUターン者割合
2016年に国立社会保障・人口問題研究所から発表された「第8回人口移動調査」(外部リンク)によると、山口県内の転入者に占めるUターン者の割合は55.3%と、全国平均の40.7%よりも高い水準にあることが明らかになりました。
※当該調査では出生都道府県から県外に移動したのち、再び県内に戻った人を「Uターン者」と定義しています。
転職エージェント「じょぶる山口」のサポートで
山口県の転職を成功させる
インターネットの情報を調べていると「山口 転職 やばい」「山口 仕事 ない」などのキーワードが表示され、不安に感じている方は少なくないようです。
地方への転職を成功させる鍵は「地域に特化した正しい情報をどれだけ集められるか」にあります。しかし、どれだけ入念に下調べをしていても、入社後に理想と現実のギャップに打ちのめされる人は後を絶ちません。
一体なぜでしょうか?それは、今現在山口県に住んでいる、住んでいないを問わず"転職希望者が自ら得られる情報に限りがあるから"です。
こうしたミスマッチを防ぐために、地域密着型求人情報エージェント「じょぶる」では、求職者と企業の橋渡し役となり、要望や条件を擦り合わせ両者納得の就職を実現するために次のような取り組みを行っています。
もちろん、アドバイザーへの相談等はすべて無料です。追加で利用料が発生する心配もございません。「じょぶる山口」は、山口県内で転職を希望する皆さんを全力で応援いたします。さあ、あなたと今すぐ『じょぶる山口』の転職サポートを活用して、後悔しないUターン・Iターン転職を実現させませんか?