山口県/「山口県で介護職に転職したい!」職種や給与・向いている人など介護の仕事幅広く解説!

「山口県で介護職に転職したい!」職種や給与・向いている人など介護の仕事幅広く解説!



少子高齢化によって、山口県だけではなく、日本全国で「介護職」へのニーズが高まっています。
しかし、介護関係の仕事は職種が多岐に渡り、求人情報を見ただけでは、実際の仕事内容をイメージすることは難しいのではないでしょうか。

そこで今回は、介護業界の特徴や働き方について、山口県に特化した求人エージェント『じょぶる山口』のキャリアアドバイザーが解説します。記事の後半では、山口県の介護職の求人や平均年収についてもまとめました。介護業界への転職・就職をお考えの方はぜひお役立てください。



介護職とは?介護業界の成り立ち



介護職に興味を持っているものの、「自分に合っているのか?」「どのような仕事をするのかイメージが湧かない」という方も多いのではないでしょうか。

実は「介護職」「介護業界」という言葉が身近になったのは、2000年に実施された「介護保険制度」開始以降のこと。この制度が実施される以前の日本では、両親や祖父母に介護が必要になると、家族が一丸となって家庭内で介護を行なっていました。国内の介護制度が整っておらず、家族が自由にサービスを行える環境が整っていなかったためです。実際に国の介護サービスを利用できるのは、周囲に介護をしてくれる人がいない「身寄りのない高齢者」や「一定の所得がない人」など政府が認定した一部の層に限られていました。

しかし、家族形態の変化や高齢者人口の増加により、2000年代には、いよいよ家族だけで高齢者の介護をまかなうのが困難な時代へと突入しました。こうした時代の流れを受けて、2000年に施行されたのが「介護保険法」です。

この法律の施行によって、地方自治体のみならず、株式会社などの営利法人も介護業界に参入できるようになり、沢山の「介護職」が誕生しました。そして要介護者とその家族は、多くの選択肢の中から、自分で介護サービスを選べるようになったのです。

介護職のお仕事内容について



前述の通り、介護業界は「介護保険制度」がスタートした2000年以降に拡大した比較的新しい産業です。

元々家庭内で行われていたこともあり、制度が始まって間もない頃は「介護は誰にでもできる仕事」などと言われることもありましたが、国内の介護業界の成長はめざましく、近年では「介護職は高齢者の命を預かるエッセンシャルワーカー」として大きな注目を集めています。

どれほど健康な人であっても、いつかは必ず年をとります。日本の出生率は年々低下しており、今後、家庭内での介護はますます困難になると予測できます。超高齢化社会を支える「介護職」は、まさに日本の未来を支えるなくてはならない産業だと言えるでしょう。

 

介護業界への転職は「直接介護」以外の選択肢も検討する



「介護職」と聞くと、直接高齢者と関わり健康や生活・社会活動をサポートする仕事をイメージする方が多いかと思います。しかし、介護の仕事は直接高齢者に関わり援助する仕事だけではありません。

介護職の仕事内容は、大きく次の2つに分けられます。
高齢者を直接支援する仕事(排せつの介助、食事の介助、送迎など)
高齢者を間接的に支援する仕事(介護施設での事務・介護用品の開発など)
排せつや食事の介助など直接高齢者に関わる仕事だけではなく、「介護業界」全体まで視野を広げてみると、介護施設の運営や事務、はたまた介護用品や食品を販売する企業に勤めるなど、多種多様な働き方が見えてきます。

特に近年は、職場環境の改善や業務の効率化を目指して、介護業界全体でITやロボットを積極的に活用しようとする動きが高まっています。また、業界の人手不足を改善する人材派遣会社の成長も見逃せません。

直接支援だけではなく、介護業界全体を支える間接支援にも目を向けてみることで、自分に合った介護職が見つかるかもしれません。


介護職の仕事の種類について



介護の仕事は、訪問介護から老人施設まで、日々進化し広がりを見せています。では、「高齢者を直接介護する仕事」には、具体的にどんな職種があるのでしょうか。ここでは、介護現場で働くスタッフの職種を「居宅サービス」「施設サービス」「地域密着型サービス」の3つに分けながら、確認していきましょう。

【居宅】居宅介護支援専門員/ケアマネージャー

【居宅】居宅介護支援専門員/ケアマネージャーとは?
在宅介護サービスを利用する人に対し、適切なケアプラン(居宅サービス計画)を提案する仕事です。ときには、要介護者の家族と事業者の間に入り、調整を行うことも。
居宅介護支援専門員になるためには、福祉・医療・介護の資格や経験を持ち、都道府県が実施する「介護支援専門員研修受講試験」に合格しなければなりません。
利用者やご家族の言葉にじっくりと耳を傾ける「傾聴力」、最適なプランを組み立てて提案する「マネジメント力」の両方が求められる仕事です。

【居宅】訪問介護員(ホームヘルパー)

【居宅】訪問介護員(ホームヘルパー)とは?
居宅介護支援専門員が立てたケアプラン(居宅サービス計画)に沿って、「身体介護」「生活援助」「通院介助」などの介護サービスを提供する仕事です。
大きな特徴は、「要介護者の自宅を訪ねて介護を行うこと」にあります。要介護者一人ひとりの生活ペースや好みに合わせて介護を提供するため、「個別ケア」を学びたい方にとっては最適な環境だと言えるでしょう。
訪問介護員(ホームヘルパー)になるためには「介護職員初任者研修(130時間)」を終了し、試験に合格する必要があります。

【居宅】訪問入浴介護



【居宅】訪問入浴介護とは?
自宅での入浴が困難になった人に対し、介護職員2人と看護師1人が移動入浴者で訪問し入浴介助を行う仕事です。
訪問入浴介護は日中のサービスが中心で、基本的に夜勤はありません。
1日の終わりには事業所に戻り、業務報告の書類を作成します。訪問入浴介護の仕事は、常に3人一組で行動するため、チームプレーが得意な人や時間をきっちりと守れる人に適性があるでしょう。
無資格で働くことも可能ですが、複雑なスキルが求められるため「介護職員初任者研修」の資格取得を応募条件としている事業所も多いようです。

【居宅】デイサービス(通所介護)勤務

【居宅】デイサービス(通所介護)勤務とは?
日中のみ「デイサービスセンター」を利用する要介護者に対し、食事や入浴・体操・レクリエーションなどの日常生活の援助を行う仕事です。
イベントを企画する機会が多いため、人を楽しませるのが得意な方コミュニケーション能力に自信がある方には、特に向いています。
「リハビリテーション専門」や「レクリエーション重視」など、事業所ごとのカラーが色濃くあらわれるのも、デイサービス(通所介護)の特徴です。
求人数も多いので、比較しながら自分に合った職場を探してみましょう。

【施設】特別養護老人ホーム勤務

【施設】特別養護老人ホーム勤務とは?
特別養護老人ホームは、65歳以上かつ要介護3〜5の利用者に対し、入浴や食事・レクリエーションなど日常生活の介護を行う居住施設です。
社会福祉法人など公的な機関が運営しているため、数ある居住施設の中でも比較的安価で利用できますが、人気の施設では入所までに数年を要することも珍しくありません。実際の現場では、複数の従業員でシフトを組み「夜勤」「日勤」の交代制で業務にあたります。要介護者が24時間生活する施設での勤務となるため、「長期的に利用者さんと向き合いたい」「継続的な関わりを大切にしたい」という方におすすめの仕事です。

【施設】有料老人ホーム勤務





【施設】有料老人ホーム勤務とは?
民間企業が運営する居住型の介護施設です。営利法人が運営している分、入居にかかる費用は特別養護老人ホームより高額になる傾向にあります。仕事内容は、特別養護老人ホームとほとんど同じですが、法人によって職場環境や待遇は大きく異なります。
転職活動では、「結婚・出産後も働ける環境があるか」「昇給やキャリアアップのチャンスがあるか」などを重点的に確認しておくと安心です。


【地域密着型】定期巡回・随時対応型訪問看護

【地域密着型】定期巡回・随時対応型訪問看護とは?
定期巡回・随時対応型訪問看護とは、「要介護者が暮らし慣れた地域や自宅で生活を続けること」を目的に2012年から始まった新しいサービスの形です。
「定期訪問」「随時対応」「訪問介護サービス」「訪問看護サービス」を組み合わせながら、看護職と介護職が連携し、要介護者を24時間体制で支えます。年中無休・24時間体制の仕事になるため、この仕事につく場合は複数の職員と交代勤務を組んで働くケースが多いようです。他の仕事と組み合わせながら、登録ヘルパーとして活動するといった道を選ぶことも可能です。

介護職はこんな人が向いている



「好きなことを仕事にできたら、どんなに素敵だろう」と思った経験はありませんか?
確かに自分の興味があることや夢中になれることを仕事にできれば、今まで以上に力を発揮できそうですよね。

しかし、転職を考える上では「好き」だけでは不十分です。「転職後してキャリアを積み上げたい」「活躍したい」と思ったら「向き」「不向き」にも目を向けてみましょう。

ひとりで働くよりもチームで働く方が好きな人

介護職は、想像以上にたくさんの人と関わる仕事です。要介護者本人はもちろんのこと、その家族やケアマネージャー、医療職者など、さまざまな人と積極的にコミュニケーションを取りながら、日々の業務に当たります。

大切な情報を伝え忘れてしまったり「報告」「連絡」「相談」を怠ったりしてしまうと、利用者の命に関わる重大な問題に発展しかねません。自分一人だけで抱え込まず、気になったことはすぐに周囲に相談する、常にオープンマインドで明るく周囲と接することが出来る人が、重宝されでしょう。

 

相手の気持ちを想像し受け止められる人



介護の仕事をしていると、ときに利用者やその家族から感情的な言葉や厳しい叱責を受けることも少なくないようです。そんなとき、つい自分を責めたり、頭にきて感情的になったりしてしまうかもしれません。

しかし、介護の現場では、こうしたイレギュラーに対しても感情的にならず「なぜ、〇〇さんは怒っているのだろう?」など、状況を客観視し、冷静な対応が求められます。相手の言葉をそのまま受け取るのではなく、言葉の奥にある思いを想像し、受け止められる人は介護職への適性が高いと言えます。

山口県の介護職の平均月収について



「介護職は給料が低い」などとも言われますが、実際はどうなのでしょうか。結論から述べると、同じ介護職であっても、どんな職種につくか、どんな資格を持っているかによって、給料は大きく異なります介護職に就くのは、比較的女性が多く、パートタイムやアルバイトして介護職に従事している人も多いため、勤務日数や時間帯によっても、賃金の差は開いていくようです。

山口県・市町村ごとの平均給与

山口県の介護職員の平均月収は、2022年2月時点で「208,676円」が目安と言われています。同県内で比較すると、「光市」や「下関市」など都心部に向かうほど、平均給料は高くなる傾向にあります。


山口県 光市 226,270円 光市で介護求人を探す
山口県 下関市 223,300円 下関市で介護求人を探す
山口県 宇部市 209,797円

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山口県 周南市 207,881円

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山口県 山陽小野田市 207,6955円

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山口県 防府市 207,228円 防府市で介護求人を探す
山口県 山口市 205,228円

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山口県 下松市 188,115円 下松市で介護求人を探す

上記はあくまでも、平均月収で資格手当やボーナスなどは含みません。

山口県・市町村ごとの平均給与

他業界と介護業界の賃金差を縮小させる取り組みも見逃せません。日本では2019年以降、経験・技能のある勤続年数10年以上の介護福祉士に月額8万円の賃金改善を行うという取り組みが開始されました。

こうした国の待遇改善の効果が少しずつ表れはじめ、令和2年に厚生労働省が発表した「介護従事者処遇状況等調査」においては「金属年数1年の介護職員の年収は前年の令和元年に比べて2万5千円上昇したという明るいニュースも発表されています。

職場環境の改善を進める企業や資格手当を支給する企業が増えていることからも、今後も少しずつ他業界と介護業界の賃金差は縮小されていくと予測できます。

 

山口県の介護職の求人状況



それでは最後に、『じょぶる山口』に掲載されている介護職の求人情報の一部をご紹介します。


じょぶる山口の介護職の求人事例①

仕事内容 特別養護老人ホームの介護スタッフ
給与

177,277円~264,110円
エリア 山口県熊毛郡平生町
賞与 年2回(6月・12月)
年間休日 120日
雇用形態 正社員
諸手当 昇給あり(法人規定による)、通勤手当あり(法人規定により支給)、資格手当あり、資格取得補助あり、その他手当あり
加入保険等 雇用保険、健康保険、労災保険、厚生年金保険


じょぶる山口の介護職の求人事例②

仕事内容 未経験OKの介護職オープニングスタッフ(正社員)③週2日からOKの介護職(パート) ④看護職のオープニングスタッフ(正社員) ⑤週2日からOKの看護職(パート) ⑥訪問看護師のオープニングスタッフ(正社員)
給与

月給 195,000円~227,800円
エリア 山口県柳井市

年間休日 108日
雇用形態 正社員ほか

諸手当 昇給あり、通勤手当あり、退職金制度あり(2種)、資格取得補助あり、家族手当あり、住宅手当あり、役職手当あり、その他手当あり
加入保険等 雇用保険、社会保険、健康保険、労災保険


特別養護老人ホームの介護スタッフから看護師まで幅広い働き方が叶う介護職。企業によっては、資格取得補助が用意されている場合もあり、働きながらキャリアアップを目指すことも可能です。

異業種から介護業界に転職を検討している場合は、「介護職員初任者研修」を受講しておくと転職活動の際に優位になります。

一見介護職に関係のない資格でも「安全衛生推進者」「衛生管理者」「防火管理者」などを取得していると、アピール材料になるため、ご自身の経験や持っている資格をもう一度確認してみるとよいでしょう。

転職エージェント『じょぶる山口』のサポートで
介護業界の転職活動に臨める



今、世の中は大きな技術革新が起こり、多くの仕事がAIに代用されるとも言われています。

人員不足や賃金の低迷が問題に挙げられることもありますが、介助者のパワーアシストを行う移動介助や歩行やリハビリなどを支援するロボットの開発によって、介護業界の働き方は大きく改善される、といったポジティブな見解も目立ってきています。

しかし、どれだけAI技術が進化しても「コミュニケーション」「創造的思考」「非定型型業務」の3つだけは、ロボットには代用ができないようです。介護の本質は相手の心に寄り添い「高齢者の生きる意欲」を引き出すことにあります。そのためには、前向きな「コミュニケーション」や、相手の気持ちを慮る「創造的思考」、一人ひとりに寄り添った「イレギュラーな対応(非定型型業務)」が求められます。このように考えると、まさに「介護職」はAIには代用できない「人間だからできる仕事」と言えるでしょう。
介護保険制度の実施から約20年が経ちました。今後も日本の高齢化は加速し、それに伴って「介護職」のニーズは高まり、求人数もますます増加すると予測できます。

たくさんの求人の中から、あなたに合った「介護のお仕事」を見つけていただくために、地域密着型転職エージェント『じょぶる山口』では次のような転職サポートを実施しています。

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