山口県で製造業界に転職したい！職種や給与・向いている人など解説

私たちの豊かで便利な生活を支える「製造業」。日本は長らく「世界の工場」と呼ばれ、品質の高い日本の製品は世界から注目を集めています。

製造業というと、工場での単純作業をイメージするかもしれませんが、業務内容は商品企画から品質管理まで多岐に渡ります。

この記事では、山口県に特化した求人エージェント『じょぶる山口』のキャリアアドバイザーが製造業界の特徴や働き方についてご紹介。記事の後半では、山口県の製造業界の求人や平均年収についてもまとめました。製造業界への転職・就職をお考えの方はぜひお役立てください。

製造業とは？

製造業とは、広く私たちの身の回りにある「モノ」を企画・開発・製造・販売する業界を指しています。その領域は多岐に渡り、食品や衣類・家具・家電・自動車・日用品など、私たちの身の回りにあるほとんどのモノは製造業界によって支えられていると言っても過言ではありません。

ただし、同じ「モノ」であっても家やビル・ダム・道路などの建築物は製造業ではなく、建設・建築業に分類されます。

製造業のお仕事内容について

製造業の定義は「原材料に加工を施して製品を作る産業」です。例えば、山から切り倒された木はそのままではただの木材に過ぎません。こうした自然界にある原材料を加工し、家具や文房具の形にして、はじめて私たちが使える製品になるのです。

製造業には、主に「素材を作る」「部品を作る」「組立を行う」という3つの工程があり、各工程は「上流工程」「中流工程」「下流工程」と呼ばれています。

製造業の仕事の種類について

「モノづくり」の仕事というと、工場での組立業務を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、こうした業務は製造業の一部に過ぎません。1つの商品が世に出回るまでにはいくつもの工程があり、そこで働く人々の雇用を生み出しています。ここでは、製造業の職種と仕事内容を簡単にご紹介します。

（1）商品企画

市場や消費者のニーズに合わせて、商品を世に生み出す仕事です。商品企画は、主に新商品の企画と既存商品の改良企画に分けられます。最新の情報を収集・比較する「リサーチ力」、市場のニーズに沿った商品を立案する「企画力」が求められる仕事です。

（2）商品開発

最新の技術を用いて、より良い製品を世に送り出す仕事です。商品企画と似た言葉ですが、それぞれ役割が異なります。商品企画が「商品のイメージを明確にする仕事」であるなら、商品開発は「企画に基づいた商品を製品化する仕事」です。

商品開発は、研究職と開発職に分かれます。研究職はさらに、数年先への実用化を目指す「基礎研究」と基礎研究の内容をベースに既存商品への応用化を目指す「応用研究」に分かれます。

（3）生産技術

生産技術は、設計された図面から実際に製品を作る仕事です。開発された商品を「高品質」「低コスト」「高効率」で生産する方法を考え、実行します。そのほかにも、工場内の動線を最適化する、生産工程を見直して効率化を図るなど、業務内容は多岐に渡ります。

製品を形にする技術力はもちろんのこと、現場の問題点を見極める「観察力」や現場で働く従業員と円滑な関係を築くための「コミュニケーション能力」が求められる仕事です。

（4）生産管理

工場での生産が円滑に行われるように、その工程を管理する仕事です。前日の生産実績の把握・仕入れた部材の確認・作業員の確保・在庫などを管理する現場の司令塔のような存在です。製造ラインのあらゆるトラブルに対応できる「柔軟性」が求められます。

（5）製造

モノづくりが行われる現場です。仕事内容は工場によって異なりますが、加工課・組立課・検査課など、作業工程ごとに組織が分かれることが多いようです。

工場の現場の職種については、下記をご覧ください。

プレス加工	加工物を金型に圧着(プレス)し、金型を作る
鋳造（ちゅうぞう）	作りたい形の型に溶けた金属を流し込み、形を作る
旋盤（せんばん）	加工したい素材を回転させ、刃物を当てることで、円筒形状にする
溶接（ようせつ）	2つ以上の材料を溶かし接合させる
塗装（とそう）	材料の表面に塗料を塗り表面加工を行う
組立（くみたて）	生産管理部から指示された製造指をもとに組立を行う
検品	商品や部品が入庫される際、性能や品質・数に問題がないかを確認する

（6）営業・販売

完成した自社の商品を売り込み企業に利益をもたらす仕事です。クライアントのニーズを読み解く「マーケティング能力」や商品の魅力を的確に伝える「プレゼンテーションスキル」が求められます。

製造業にはこんな人が向いている

製造業への転職を成功させるためには、その業界で求められる能力を把握しておくことが大切です。製造業で特に求められるのが「5Sの徹底」と「安全管理」です。

5Sとは、製造業が実践する現場改善の基本姿勢のことで、「整理」「整頓」「清掃」「躾」のローマ字読みの頭文字をとったものです。なお、安全管理は、事故や災害が起こらないように管理することです。

この2点を踏まえながら、製造業に向いている人の特徴を見ていきましょう。

（1）5S活動を率先して実践できる人

ひとつ目は、モノづくりの基盤を支える「5S活動」を率先して実践できる人です。
5S活動とは、以下のようなことを徹底して行うことを指します。

①整理（Seiri）	不要なものを捨てること
②整頓（Seiton）	決められた場所に決められたものを置き、いつでも取り出せる状態にしておくこと。
③清掃（Seisou）	常に掃除をして現場を綺麗にすること。
④清潔（Seiketsu）	職場の清潔さを常に維持すること。
⑤躾（Shitsuke）	現場で決められたルールを守る習慣をチーム全体で身につけること。

しかし、5Sができていないと、本来発生しなかったはずのムダが生まれ、仕事の流れが滞ってしまいます。反対に、必要なモノがあるべき場所に適量配置され、必要な時にすぐに取り出すことができれば、作業効率を高めることができるでしょう。また、日頃から整理整頓を徹底することは怪我や事故の防止にも繋がります。整理・整頓・清掃・清潔・躾。これらはどれも単純で、一見仕事に関係のない雑務のように思えるかもしれません。

（2）安全管理能力・集中力が高い人

2つ目は、安全管理能力・集中力が高い人です。日本の製造現場では長年「安全第一」を掲げてきました。こうした考え方を支えているのが「安全管理」です。

重大な事故が起こる背景には、軽傷の事故には繋がらなかった「ヒヤリ」とする事象、あるいは「ハット」するような事象が多々生じていると言われています。厚生労働省兵庫労働局ではこの「ヒヤリ」と「ハット」を取って、危険が起こったものの幸い事故には繋がらなかった事象を「ヒヤリハット」と名づけています。

製造業において、安全管理は何よりも優先すべき事項です。製造業ではご自身や共に働く仲間の安全を守るためにも常に「ヒヤリハット」を見逃さず、小さな異変に気が付く集中力が求められます。

山口県の製造業の平均年収について

製造業は、企画から製造・営業と職種が多岐に渡っているため、給料は職種や会社の規模感によって大きく異なります。従って業界の賃金については一概に「高い・安い」とは言及できません。

しかし、企業が求める特別な技能（資格）を持っている、または24時間稼働の工場で働く場合は、給与とは別に特別手当が支給される場合があるようです。

ここでは、山口県の製造業の平均年収を見ていきましょう。

山口県の製造業の平均年収は2022年4月時点で「2,809,399円」でした。同県内では、「岩国市」が最も高く、「防府市」「光市」「周南市」と続きます。 上記は平均年収で資格手当やボーナスなどは含みません。

山口県の製造業の求人状況

それでは最後に、『じょぶる山口』に掲載されている製造業の求人情報を一部抜粋してご紹介します。

現場での作業のほかに研究・開発など幅広い働き方が叶う製造業界。『じょぶる山口』では、「土日祝休みが叶う求人」や「社会保険完備の求人」「未経験応募可能求人」を多数ご紹介しています。

「不規則な休みから脱したい」「もっと家族と過ごす時間を増やしたい」「憧れのモノづくりの世界に飛び込んでみたい」など、製造業への転職を志す理由はさまざま。沢山の求人の中から理想の職場を探してみませんか？

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私たちの生活を支える製造業は、日本になくてはならない存在です。どんなに時代が進んでも、製造業が生み出す便利で機能的な商品は、今後も私たちの生活を豊かにしてくれるでしょう。

一昔前までは、製造業というと騒音と蒸気がたちこめる危険な職場というイメージがあったかもしれません。しかし、今ではこうした現場は少数派です。生産工程がマニュアル化し自動化が進んだ現代においては、製造業は未経験でも挑戦しやすい職種だと言えます。経験者の方はもちろん、未経験の方もぜひ勇気を出して「モノづくりの世界」にチャレンジしてみてください。

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