山口県で建設・建築業界に転職したい！職種や給与・向いている人など解説

建物や道路など社会のインフラを支える「建設業」と「建築業」。いずれも従事者の数が多く、社会的にも影響の大きい業界です。職種が多岐に渡るため、求人情報を見ただけでは、実際の仕事内容をイメージすることは難しいのではないでしょうか。

そこで今回は、建設・建築業界の特徴や働き方について、山口県に特化した求人エージェント『じょぶる山口』のキャリアアドバイザーが解説します。記事の後半では、山口県の建設・建築業界の求人や平均月収についてもまとめました。建設・建築業界への転職・就職をお考えの方はぜひお役立てください。

建築業と建設業とは？双方の違いについて

「建築業」と「建設業」。どちらもよく似た言葉ではありますが、双方は似て非なる存在です。ここではまず簡単に建設業と建築業の役割を確認していきましょう。

「建築業」は建物を造る仕事

建築基準法2条13号によると、「建築」は「建築物を新築し、増築し、改築し、または移転すること」と定義されています。つまり、建築業は、家やマンション・ビル・施設などの「建物を造る業種」に当たります。

「建設業」は「建築業」を含む構造物全般を造る仕事

一方「建設」は「建物・施設・道路・橋・ダムなどのインフラ設備を造ること」。加えて、既存のインフラ設備の改修工事や点検・管理なども請け負います。従って、建設業は『建築業』を含めた幅広い構造物を造る業種」全般が該当します。

建築・建設業のお仕事内容について

建設業（建築業を含む）は、建物や道路・河川などの社会インフラを造り出すという点で、社会資本を支える重要な役割を果たしています。

また、台風や地震などの災害時にはすみやかな復旧作業を行うのも建設業の重要な仕事のひとつです。人々の命や安全を守るという点でも、建築・建設業はなくてはならない存在だと言えるでしょう。

建設業は大きく「土木」と「建築」の２つの業種に分けることができます。

建築・建設業の仕事の種類について

建築・建設業は、建設業界許可の業種の区分けに基づいて「土木一式工事」と「建築一式工事」の2つの一式工事と、27の専門工事を含む29種類に分けられています。

ここでは、建築・建設業の種類を簡単にご紹介します。

（1）土木一式工事

総合建設業の1つで、「土木工作物」全般を建設する仕事です。具体的には、河川工事やダム工事・トンネル工事・空港建設工事・森林土木工事・橋梁工事などを一式として請け負います。依頼先のほとんどが国や行政で、その多くは公共工事です。

（2）建築一式工事

一般的な家やマンションなどを建てる工事が当てはまります。建設業許可における定義としては「総合的な企画、指導、調整の基に建築物を建設する工事」とされています。

（3）大工工事業

木材の加工を使った建築、工作物を造る仕事です。壁を抜いたり、コンクリートを流し込んだりと、比較的規模の大きい工事が大工工事業に該当します。

（4）内装仕上げ

フローリングの張り替えや家具の設置工事・壁貼りなど、主に家の内装に関わる仕事です。大工工事業よりも比較的規模の小さい工事が該当します。

（5）とび、土工工事業

とび工事業は、主に工事中の足場の仮説工事を担当します。一方、土工工事業は、安全な建物を建てるための土地を整地する仕事です。

（6）左官工事業

建物の壁や床などのはり付けを行う仕事です。左官工事・モルタル工事・吹付工事・洗い出し工事などが該当します。

（7）石工事業

建物に使用する石材の加工・積方によって工作物を築造する仕事です。石積み・コンクリートブロック積みなどが石工事に該当します。

（8）電気工事業

建物に使用する発電設備や変電設備・送配電設備を請け負う仕事です。発電設備工事や変電設備工事・照明設備工事・ネオン装置工事などが電気工事に該当します。

（9）屋根工事業

瓦・スレート・金属薄板など材料を問わず屋根ふきを請け負う仕事です。太陽光パネルに関しては、屋根と一体型になっているものが屋根工事に、新たにパネルを設置する場合は電気工事に該当します。

(10）タイル・れんが・ブロック工事業

タイルやレンガ・コンクリートブロックを使って工作物を造る仕事です。主にコンクリートブロック積み工事・タイル張り工事・外壁のサイディング工事などが該当します。

（11）管工事業

冷暖房や給排水など衛生のための設備の設置や、金属製の管を活用して水や油・ガスなどを送るための設備を設置する仕事です。冷暖房設備工事・空気調和設備工事・ガス管配管工事・ダクト工事などが該当します。

（12）鋼構造物工事業

形鋼・鋼板等鋼材を使って工作物を築造する仕事です。河川管理施設・風力発電のプロペラ塔・ガスタンクなどが工事の対象となります。

（13）鉄筋工事業

棒鋼などの鋼材の加工・接合・組立てを行う仕事です。鉄筋加工組立て工事・鉄筋継手工事などが該当します。

（14）舗装工事業

道路などの地盤をアスファルト・コンクリート・砂などで舗装する仕事です。アスファルト舗装工事・ブロック舗装工事・コンクリート舗装工事などが該当します。

（15）浚渫（しゅんせつ）工事業

河川や港湾などの水底にある土砂などを取り去る工事を請け負う仕事です。作業用の船を使って工事を行います。

（16）ガラス工事業

建物に使用するガラスの加工・取り付けを行う仕事です。ガラス加工取付け工事・ガラスフィルム工事などが該当します。

（17）板金工事業

建物に使用する薄く平らな金属板の加工・取り付けを行う仕事です。板金加工取付工事・建築板金工事・ステンレス貼り付け工事などが該当します。

（18）塗装工事業

建物の外装などに対し、塗装を施す仕事です。塗装工事・溶射工事・ライニング工事・布張り仕上工事・鋼構造物塗装工事・路面表示工事の6つが該当します。

（19）防水工事業

アスファルト・モルタル・シーリング材などを使用して、建物に防水機能を施します。アスファルト防水工事・モルタル防水工事・シーリング工事などが該当します。

（20）機械器具設置工事業

建設現場で複数の機械器具を組み立て、連動させる仕事です。プラント設備工事・運搬機器設置工事・ダム用仮設備工事・舞台装置設置工事など多岐にわたります。

（21）熱絶縁工事業

建物の目的に合わせた保温・保冷工事を行う仕事です。冷暖房設備・冷凍冷蔵設備・動力設備・燃料工業・化学 工業など、設備全般の熱絶縁工事を担当します。

（22）電気通信工事業

テレビや携帯電話、ブロードバンドなどの通信回線に携わる工事を行う仕事です。インターネットのLANテーブル工事やアンテナ設置工事などが該当します。

（23）造園工事業

自然公園やゴルフ場・大型宅地開発・道路などの緑化を担う仕事です。植栽工事・広場工事・水景工事などが該当します。

（24）さく井工事業

専用のさく井機械を使って、地面に穴を堀り、地下水をくみあげる工事を行う仕事です。さく井工事・観測井工事・温泉掘削工事・天然ガス掘削工事など目的に応じたさまざまな工事があります。

（25）建具工事業

建築現場において、障子やふすま・窓・ドア・戸・シャッターなど建具の取り付けを行う仕事です。金属製建具取取付け工事・シャッター取付け工事、大規模なものであれば自動ドアー取付け工事などがあります。

（26）水道施設工事業

公共下水道や流域下水道の排水・処理設備の設置を担う仕事です。配水施設工事・取水施設工事・浄水施設工事・下水処理設備工事などが該当します。

（27）消防施設工事業

建物への火災警報設備・消火設備・避難設備の設置を担う仕事です。屋内消火栓設置工事・スプリンクラー設置工事・漏電火災警報器設置工事・火災報知設備工事などが該当します。

（28）清掃施設工事業

建物内に、し尿処理施設やごみ処理施設の設置を担う仕事です。工事例としては、清掃センターやごみ焼却炉の建設工事などが該当します。

（29）解体工事業

既存の建築物を解体し更地に戻すための工事を担う仕事です。なお、総合的な企画・指導・調整のもと土木工作物や建築物を解体する場合は、解体工事業ではなく、上記でご紹介した「土木一式工事」や「建築一式工事」に該当します。

建築・建設業界はこんな人が向いている

建築・建設職への転職を成功させるためには、業界で求められる能力を把握しておくことが大切です。建築・建設業界で特に求められるのは、「想像力」と「計画力」です。

想像力とは、共に働く仲間の気持ちを想像し協力し合いながら仕事を進める力のこと。また計画力は、納期に間に合わせるために常に合理的な判断を下す力、また日々の工事進捗を細かく把握する力のことを言います。

この2点を踏まえながら、建築・建設業界に向いている人の特徴を見ていきましょう。

危機管理能力が高い人

ひとつ目は、起こりうるトラブルを最小限に押さえたり、回避したりする「危機管理能力」が身についている人です。

昔ほどではありませんが、建築・建設業界は肉体的にもハードな業界です。

状況によっては、悪天候の中でも作業を続けなければならないこともあり、暑さ・寒さ対策は欠かせません。また工事現場には、コンクリートや配管があちこちにあるため、ちょっとした不注意が大きな怪我や事故を引き起こしてしまうこともあります。

したがって、ご自身や共に働く仲間の安全を守るためにも「あの場所に釘を置いているのは危ない」「大きな事故につながるかもしれない」「熱中量にならないように水分を多めに摂取しよう」など、事故が起こる前に危険を察知する力が重要になります。

物事を計画的に実行できる人

ふたつ目は、物事を計画的に実行できる人です。建築・建設業界では、細やかなスケジュールに沿って計画的に工事を進めなくてはなりません。例えば、施工管理の仕事であれば、現場の工事状況を正確に把握し、工事が滞りなく進むようなスケジュールを立てる必要があるでしょう。

従って、決められたルールを真面目に守れる人、几帳面でコツコツと業務に向き合える人は、建築・建設業界への適性が備わっていると言えます。

山口県の建築・建設業界の平均月収について

建築・建設業は、需要の高い業界ではあるものの、「他の業界に比べて賃金が低い」「若者の就労率が低い」などとも言われていますが、実際はどうなのでしょうか？

基本的に、建設業界（建築業を含む）は、元請を頂点としたピラミッド構造の業界です。

元請け、一次下請け・二次下請け・三次下請けと続いていき、国や自治体からの依頼など施工の規模感が大きくなるほど、関わる建設会社の数も増えていきます。

なお、建設業界の中には一社で建築から着工までを請け負う会社もあります。こうした大規模な会社を「ゼネラル・コントラクタ（総合契約者）」と呼んでいます。中でも業界最大手である、「鹿島」「大林組」「清水建設」「竹中工務店」はスーパーゼネコンと呼ばれており、売上高は1兆円を超えるとも言われています。

建築・建設業は職種が非常に多岐にわたっているため、職種や会社の規模感によって給料は大きく異なります。

従って業界全体の賃金についても、一概に「高い、安い」とは言及できないのです。

山口県の建築・建設職の求人状況

山口県の介護職員の平均月収は、2022年2月時点で「253,846円」です。同県内では、「岩国市」が最も高く、「玖珂郡 和木町」「下関市」と続きます。なお、職種に関しては、現場監督や施工管理など、工事現場を取り仕切る立場になるほど、得られる収入も高くなります。

上記はあくまでも平均月収で資格手当やボーナスなどは含みません。

山口県の建築・建設業界の求人状況

それでは最後に、『じょぶる山口』に掲載されている建築・建設業界の求人情報を一部抜粋してご紹介します。



技術職から現場監督まで幅広い働き方が叶う建築・建設業界。『じょぶる山口」では、「17時退社が叶う求人」や「社会保険完備の求人」「未経験応募可能求人」を多数ご紹介しています。実際に現場で働く先輩スタッフのインタビューが見れるため、職場のリアルな様子を知ることができます。

「残業ばかりで睡眠不足が続いている」「建築・建設の仕事を長く続けたいけれど、今のままじゃ体調を崩してしまう」「もっと家族と過ごす時間を増やしたい」「給料を上げて自分の家を建てたい」など、転職を志す理由はさまざま。沢山の求人の中から、新しい働き方を探してみませんか？

転職エージェント『じょぶる山口』のサポートで
建築・建設業界の転職活動に臨める

建築・建設業界は、私たちの生活にはなくてはならない存在です。道路や橋・公共施設など、生活に必要な建物は一通り盾揃っている印象がありますが、建築・建設業がなくなることはまず考えられません。

上水道や道路や橋などの社会インフラは、必ず劣化しその修繕が必要になるためです。特に台風や地震の多い日本では、住宅やマンションの修繕やリフォーム工事などの需要が増えることが予測されます。このように考えると、建築・建設業界はまさに「私たちの命を守る仕事」だと言えるでしょう。

IT化が進むことで、労働条件の改善も期待されます。また、いわゆる「スーパーゼネコン」と呼ばれる大手企業も、元を辿れば宮大工や地域の小さな工務店から始まっていることを考えると、山口県内にある小規模な建築業者の存在も見逃せません。

たくさんの求人の中から、あなたに合った「建築・建設のお仕事」を見つけていただくために、地域密着型転職エージェント『じょぶる山口』では次のような転職サポートを実施しています。

「じょぶる山口」なら、将来を見据えて活躍できる仕事がきっと見つかるはずです。まずは「転職サポート（無料）」に登録して、建築・建設業界への転職に一歩を踏み出しませんか？