面接で緊張しない方法は?事前の対策で本番に備えよう

求職者向け


面接を受ける際に緊張しすぎてしまい、うまく話せなかったり、練習の成果を発揮できなかったりすることがあります。
特にあがり症の方は、いざ面接が始まると頭の中が真っ白になってしまうこともあるでしょう。
人によっては、緊張している姿や緊張によってうまく話せない状況が面接官にマイナス印象を与えてしまうのではないかと不安に思う方もいると思います。

面接を受ける際は、誰もが緊張するものです。
しかし、十分に事前準備を行なって対策すれば、緊張を緩和し本来の自分の良さを最大限アピールすることができるでしょう。

そこでこの記事では、面接で緊張しない方法やコツについてご紹介していきます。


そもそも何故緊張してしまうのか



大事な場面や失敗できないときに限って、緊張してしまうのが人間です。
多くの方は、「失敗できない」「うまくやらなきゃ」と考えることで緊張が起こります。
また、緊張が起こるとノルアドレナリンという物質が分泌され、発汗や紅潮といった身体的な症状として表れることも人によってあるようです。

基本的に、緊張は誰でもするものと理解するだけでも気が楽になることがあります。
緊張していないように見える人も、実は内心ではとても緊張していることも珍しくありません。


緊張の度合いは人それぞれですが、よほど過度なあがり症でない限りは、トレーニングやカウンセリングといった事前準備を行うことで緊張を緩和できる可能性もあるでしょう。

緊張してしまうことによって
面接でマイナスポイントになるかどうか



面接で緊張してしまう方のなかには、「緊張しすぎてマイナス印象を与えてしまうのではないか」と不安に感じる方もいるでしょう。
その不安が、さらに緊張を助長することになりかねません。


緊張が原因で全く話せなかったり受け答えができなかったりといった場合は、十分に自己アピールできなかったということで、プラスにはなりづらいでしょう。

しかし緊張していても、面接官が納得できる受け答えができていれば、マイナスポイントになることはほとんどありません。
そもそも面接官も「緊張しているだろう」という前提で面接を行うので、緊張そのものがマイナスに働くことはないといえます。
大事なのは、自分の想いが相手に伝わるかどうかです。


とはいえ面接官によって捉え方や感じ方が異なるため、できる範囲で緊張をほぐして面接に臨むのが理想的です。

面接で緊張しないコツ

大事な面接で緊張しないコツや対策方法をご紹介していきます。
「行動面」「メンタル面」の2つの観点から、緊張しないコツを身につけましょう。

面接で緊張しない対策方法【行動編】

面接で緊張しないためには、事前にさまざまな事前準備をすることが効果的です。
例えば、以下のような行動を取ることで緊張を和らげることができるでしょう。

話す内容の準備
・実際の面接を想定したシミュレーション
・発声練習をする
・自分なりの緊張をほぐすおまじないを実践する
・リラックスできる環境をつくる

それぞれの対策方法について、詳しく解説していきます。

話す内容の準備



限られた面接時間のなかで、「これだけは話しておきたい」という内容をリスト化しておきましょう。
質問に対して内容が浮かばない、言葉が出てこないと緊張が高まります。
 

質問を想定してどう話すかを準備しておけば、質問に応じて考えていた内容を話せばいいので落ち着いて対応できます。
ただし、質問の内容を考え過ぎても想定外の質問をされた際に上手く回答出来なくなってしまう可能性もあるので、アドリブ力も鍛えておきましょう。



また面接では「何か質問はありますか?」と聞かれるケースはかなり多いので、話したいこと以外に聞きたいことも準備しておくのが大切です。 

面接は、会社が自社に合った人材を見定める機会ではありますが、同時に面接を受ける人がどんな会社かを判断する貴重な機会です。
自分自身も会社を選ぶ立場にあるという意識を心のどこかに持っておけば、緊張がほぐれることもあります。

実際の面接を想定したシミュレーション

例えばスポーツ選手のなかには、試合や大会で最高のパフォーマンスを発揮するために、ひたすら練習を繰り返すという方があります。
「練習は裏切らない」という考え方です。


面接本番に備えて、必要最低限のマナーを身につけたり実際の質問を想定して受け答えの練習をしたり、しっかりと事前準備をしておけば落ち着いて本番に臨めるでしょう。

ただし、先ほどにも申し上げました通り、実際にどんな質問をされるかなどは、本番になってみないとわかりません。
そのため話す内容を丸暗記するよりは、柔軟かつ臨機応変に受け答えできるようにシミュレーションしておきましょう。


「質問に答える」というより「自分が根本的に大事にしていることを伝える」「自分の思いを伝える」という意識を持っておけば、想定外の質問にも焦らず対応できるでしょう。

発声練習をする



緊張すると声が震えたり小さくなったりすることがあります。
そうなると、相手にちゃんと話したいことが伝わらないといった可能性も出てくるでしょう。
たとえ緊張していても、きちんと発声できていれば、面接官にも好印象を与えることができます。


「ハキハキと答えること、相手に届くように話すこと」を意識して発声練習をすれば、自信があるようにみえますし、「伝えきれなかった」と後悔することも減るでしょう。

また大きな声を出すと、気持ちがリフレッシュしたり落ち着いたりすることもあります。
当日、家を出る前に「よし!」と掛け声を出してみたり、鏡に向かって発声練習をしてみたりすると緊張が緩和されるでしょう。

自分なりの緊張をほぐすおまじないを実践する

世の中には、さまざまな「緊張をほぐすおまじない」があります。
例えば有名なものでいうと、手のひらに「人」という字を3回書いて食べるというもの。
方法は人それぞれですが、自分なりの緊張をほぐすおまじないを実践してみるのも一つの方法です。


最近では、面接の部屋に入る前に心の中で「ショートコント『面接』」と言ってから入ると、気持ちが楽になるといったことがSNSで言われていました。

ほかにも、極端な例でいうと面接官の顔を好きな野菜に見立てるなど、おまじないでなくても緊張をほぐすきっかけになるものを持っておくと、いざというときにリラックスできる可能性があります。

リラックスできる環境をつくる



緊張するときは、どうしても「最悪の場合を想定」してしまうものです。
「失敗したらどうしよう」「うまく話せなかったらどうしよう」など、考えてもわからないことを考えてしまいます。


本番前は、できるだけ余計なことを考えずにリラックスできる環境・状態をつくることも大切です。
リラックスすることでよく眠れますし、翌日のコンディションを整えることにもつながるでしょう。


例えば好きな香りのお香を焚いたり、温かいお風呂にゆっくり浸かったりなど、リラックスできる環境をつくるといいです。

当日は、少し早めに現地に赴いて近場のカフェで気持ちを落ち着かせてから面接に臨むのもいいでしょう。

面接で緊張しない対策方法【メンタル編】

緊張は、メンタル面が大きく影響しているケースが多いです。
そのためメンタル面を整えることで緊張を緩和し、面接に挑むことができます。
メンタル面の対策方法としてあげられるのは、以下です。


失敗してもいいと考える
ストレッチや腹式呼吸で気を落ち着かせる
自分の良いところを考える
緊張していることを伝える
・企業を知る場として捉える


それぞれの対策方法について、詳しく解説していきます。

失敗してもいいと考える

面接のときに「ちゃんとできるかな」「失敗しないかな」と考えすぎると、緊張を促してしまいます。
つまり失敗を恐れることが緊張につながるのです。
ですから「失敗してもいい」という意識を持つことで、気持ちが楽になり緊張しづらくなります。

人間は、完璧な生き物ではない以上、生きていれば失敗をすることも少なくありません。
むしろ「失敗は成功のもと」という言葉もあるように、うまくいかなかったと感じた点があれば、反省し改善して次に活かしましょう。
 

「失敗」という経験は、あなた自身を強くしてくれますし必ず成長につながります。

ストレッチや腹式呼吸で気を落ち着かせる



精神的な緊張感を和らげるには、適度なストレッチが効果的です。
体が緊張して強張ってしまうと、表情や声も硬い印象になります。
面接に行く前に軽くストレッチや伸びをすることで、緊張がほぐれリラックスします。


また腹式呼吸をするのもおすすめです。
緊張していると、声が震えたりうわずったりすることがあります。これは、呼吸が浅いことが原因です。


下腹部あたりに手をあてて、腹式呼吸ができているか確認しながら発声練習をしてみましょう。
また合わせて深呼吸をすると、気持ちが落ち着いてきます。

自分の良いところを考える

自分に自信がないと、緊張状態に陥りやすいです。
中途採用の面接であれば、これまでの職務で身につけたスキルや知識を自信として捉えることができます。
新卒採用の面接であれば、そうした仕事に直接結びつくスキルがないケースが多く自信が持てない方もいるでしょう。


そういうときは、自分の良いところを考えてみてください。
誰にでも良いところは、必ずあるはずです。あなたがマイナスに感じていることも、見方を変えればプラスになることもあります。


例えば、自分のことを「注意散漫」だと思っているとしましょう。
これは、見方を変えれば「好奇心旺盛」とも取れます。さまざまなことに興味関心を持てるのは、強みであり魅力です。


自分の長所や良いところを探すのが苦手という方もいると思いますが、意識的に自分と向き合って探してみてください。
難しい方は、友達や家族に聞いてみるのも一つの方法です。

緊張していることを伝える



どれだけ対策をしても、多少の緊張はしてしまうものです。
場数を踏めば、慣れてきて緊張しづらくなることもありますが、過度に緊張するうちは、面接官に「緊張しています」と伝えるのもいいでしょう。


例えば自己紹介をするときに、「今日はよろしくお願いいたします。緊張していますが、しっかりと自分の魅力をアピールできるようにお話できればと思います。」といったように伝えます。

相手に緊張していることを理解してもらうだけでも、不思議と気が楽になるものです。
面接官によっては「緊張していますか?」と聞いてくれることもありますし、緊張をほぐすために軽い雑談をしてくれることもあるでしょう。

企業を知る場として捉える

面接では、どうしても自分自身を「面接される側」として考えてしまいます。その考えがプレッシャーになり、そして緊張につながることも多いです。

しかし面接は、自己アピールする場であると同時に、その企業のことを知る場でもあります。
面接を「企業を知る場」として捉えることで、緊張せずに面接に臨める場合もあるでしょう。


企業を知る場という意識があれば、自然と聞きたいことが湧いてきますし、事前に質問事項を準備することもできます。
自分をアピールすることと同じくらいに、その会社の良さや魅力を知りたいという気持ちを大切にしてみてください。

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できるだけ緊張を抑えるためには、しっかりと事前準備や面接の練習を重ねる必要があります。
その準備や練習が不安要素を取り除き、自信につながり、そして緊張を和らげてくれるでしょう。


しかし自分一人では、何を準備すればいいか、どうやって練習すればいいかわからないということもあると思います。
そういったときに利用していただきたいのが「じょぶる」です。


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