転職は当たり前に。転職前に準備しておきたい3つのこと

求職者向け


「新卒で入った会社に勤め続けるべき」「とりあえず3年間は同じ職場で働き続けるべき」など世の中にはたくさんの「当たり前」が溢れています。

しかし、これらの「当たり前」は本当に正しいことなのでしょうか?

古くから日本の経済を支えてきた「終身雇用制度」が終焉を迎えつつある今、「転職は自分の理想の働きのを叶えるための手段」といったポジティブな意見が見られるようになりました。

日々目まぐるしく変化する転職市場では、「転職が当たり前」になる日もそう遠くないのかもしれません。

今回はそんな「転職が当たり前」になりつつある現代情勢を紐解きながら、転職を成功させるために準備しておきたい3つのポイントについて『じょぶる』のキャリアアドバイザーが解説します。
目 次
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01|データを見ると転職は当たり前の世の中に
 01-1|内閣府の「就労等に関する若者の意識調査」では転職に肯定的な若者が8割を超える
 01-2|内閣府の「世界青年意識調査」によると欧米では複数回の転職は当たり前に
 01-3|「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」では職業選択・希望に変化が


02| 何故転職が当たり前になってきたのか?
 02-1|転職が当たり前になった理由①終身雇用制度の崩壊
 02-2|転職が当たり前になった理由②パートナーの両方が職をもつ「共働き」の時代へと変化した

03|転職が当たり前になった世の中で、気軽に転職していいのか。転職をしない方がいいケース
 03-1|転職をしない方がいいケース①他責感が強く会社の不平不満ばかりを口にしてしまう
 03-2|転職をしない方がいいケース②転職を志す理由が曖昧でリスクを把握していない

04|転職するべきケースについて
 04-1|転職するべきケース①心身に不調が出て日常生活に支障を感じている
 04-2|転職するべきケース②給料・待遇などが業界平均を大きく下回っている
 04-3|転職するべきケース③転職後のビジョンが明確である

05|転職が当たり前になったからこそ準備しておくこと
 05-1| 準備しておくこと①自分の市場価値を知る
 05-2| 準備しておくこと②転職エージェントを利用して面接練習を行う
 05-3|準備しておくこと ③実際に転職をしなくても「いつでも転職できる状態」を作っておく

まとめ|じょぶるのサポートで転職活動に臨める

データを見ると
転職は当たり前の世の中に



一度でも「このまま今の会社にいていいの?」と思ったことがある方の中には、「転職はお世話になった会社を裏切る行為だ」「今の会社でダメなら、どこの会社に行っても使えない」などといった周囲の言葉に惑わされて、転職を諦めてしまった方も多いのではないでしょうか?

かつての日本では、年功序列や終身雇用といったさまざまな制度によって、雇用や昇給が約束されていました。

つまり、一度会社に入れば、生涯の年収や生活がある程度保障されていたのです。

ところが、IT化や成果主義を導入する企業の増加によって、終身雇用の流れが崩れはじめると、従業員は社内から社外へと「会社の外に活躍できる場所」を求めるようになりました。

ここからは、いくつかのデータを見ながら「転職が当たり前」になりつつある現代の転職市場を紐解いていきます。

内閣府の「就労等に関する若者の意識調査」では
転職に肯定的な若者が8割を超える



引用:内閣府の就労等に関する若者の意識調査


内閣府の就労等に関する若者の意識調査によると、「自分の能力や適性に合わない職場であっても、転職は絶対にすべきではない」「自分の能力や適性に合わない職場であっても、転職はできる限りしない方がよい」など転職に否定的な項目を選択した人は17.3%であり、およそ8割以上の若者が転職をポジティブに捉えていることが明らかになりました。

このデータは「自分の能力や適性を発揮できる職場が見つかれば、転職したい」と考える若者が増えたことを表しています。

内閣府の「世界青年意識調査」によると
欧米では複数回の転職は当たり前に

  日本 韓国 アメリカ イギリス フランス
N 1,090 1002 1011 1012 1039
一度も転職しなかった 45 13.1 22 27.4 16.5
1回 7.8 6.5 16.7 14.1 16.5
2回 4.2 5.5 14.1 10.8 4.3
3回 1.8 3 6.8 6.3 2
4回 2.9 2.1 8.7 10.8 4.1
フルタイムで働いたことがない 37.6 64.7 26.7 26.5 65.3
わからない・無回答 0.6 5.2 4.6 4.2 0.2

参照:「第8回世界青年意識調査」



平成21年に実施された内閣府の「第8回世界青年意識調査」によると、日本人の転職経験者の割合は「1回(今の仕事が2度目)」が7.8%・「2回(今の仕事が3度目)」が4.2%・「3回(今の仕事が4度目目)」が1.8%・「4回以上」が2.9%。

「一度も転職しなかった」と回答した人の割合は45.0%に上ります。

諸外国との転職経験を比較すると「2回(今の仕事が3度目)」の転職を経験した人の割合は、韓国(5.5%)・アメリカ(14.1%)・イギリス(10.8%)・フランス(4.3%)という結果に。

アメリカ・イギリスなどの欧米諸国が、2回目以降の転職に積極的であるのに対し、日本では、2回目・3回目と転職回数が増えるほど、転職経験者の割合は減少傾向にあります。

こうした背景には、欧米諸国と日本の雇用形態の違いが挙げられます。日本の多くの企業では、職務遂行能力や資格に応じて給与が決まる「職能給」が採用されている一方、欧米では、従事する仕事の内容や職務の価値によって給与が決まる「職務給」が主流です。

担う仕事内容が変わらない限りは給与も変わらないため、給与を上げるためには、スキルアップや転職を通じて、希望する給与を得られるだけの職につく必要があります。
したがって、アメリカ・イギリスをはじめとした欧米諸国では転職を繰り返すことへの抵抗感は低く、もはや「キャリアアップのための転職は当たり前になっている」と言えるでしょう。

「新型コロナウイルス感染症の影響下における
生活意識・行動の変化に関する調査」では職業選択・希望に変化が



引用:新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査


新型コロナウイルス感染拡大の影響によって転職市場にどのような変化が見られたのかも、見逃せないポイントです。

令和3年11月に実施された 内閣府の調査によると、新型コロナウイルス感染拡大の影響によって「将来の仕事・収入について考えるようになった」人は全体の2〜3割に上りました。

職業選択・希望が変化した理由としては「感染症の影響下において収入が減少したから」が34.7%、「感染症の影響下において仕事や勤務企業の将来に不安を感じたから」が34.7%と、いずれも将来への不安やキャリアの見直しといった回答が目立ち、コロナ禍により転職希望者が増加傾向にあることがうかがえます。

何故転職が当たり前になってきたのか?


「何か不満があっても我慢するのが仕事」「転職は特別な人だけがするもの」そんな固定概念が崩れはじめ、今多くの人にとって転職は身近なものになりつつあります。

とはいえ、ここまで読んでいただいた方の中には「どうして転職が当たり前の世の中に変化したのだろう?」と疑問に思っている方も多いかと思います。

ここからは、「転職が当たり前になりつつある背景にはどんな理由があるのか」について詳しく見ていきます。

転職が当たり前になった理由①終身雇用制度の崩壊



転職が当たり前になった背景として「終身雇用制度の崩壊」が挙げられます。

終身雇用とは、正社員として採用した従業員を定年まで雇用し続ける制度のことです。

しかし、先ほども述べたように、近年はIT化の導入や従業員が達成した成果に応じて報酬が支払われる「成果主義」の導入により、古くから続いてきた日本の「終身雇用制度」は崩壊に向かいつつあります。

2019年には、トヨタ自動車の豊田章男社長が「終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」と言及したことも記憶に新しいかもしれません。

かつては「いい大学に入って、待遇のいい会社に就職すれば将来は安泰」という考えが主流でした。

しかしこうした社会情勢の変化によって、今後も「転職によるキャリアアップを希望する人」はますます増加すると予測できます。

転職が当たり前になった理由②パートナーの両方が職をもつ「共働き」の時代へと変化した



夫と妻。パートナーの両方が職をもつ「共働き」の時代へ突入したことも転職に対する価値観の変容に影響していると考えられます。

まだ共働きが主流でなかった頃の日本では、「転職して給料が下がったらどうしよう」「家族を支えられなくなるかもしれない」といった不安から、転職したくてもできない人がほとんどでした。

一馬力よりも二馬力。夫の収入に妻の収入が加わることで、転職や独立など互いのキャリアを応援し合える風潮になったのは、共働きのメリットのひとつとも言えるでしょう。

転職が当たり前になった世の中で、
気軽に転職していいのか。
転職をしない方がいいケース

いくら転職が当たり前の時代になったからと言って、闇雲に転職をするのはおすすめできません。

転職を通して、年収・やりがい・人間関係・会社の将来性など、何かしらのキャリアアップを手にしている人がいる一方で、手当たり次第に転職活動をして後悔する人がいるのも事実です。

ここからは、今はまだ転職をしない方がいいケースについてご紹介します。

転職をしない方がいいケース①他責感が強く会社の不平不満ばかりを口にしてしまう



「昇進できないのは、上司が正当に評価してくれないからだ」
「今働いている業界は下火で、将来性がない……」

あなたは、知らず知らずのうちにこんな不平不満を口にしていないでしょうか?

少し厳しい考え方になってしまうかもしれませんが、元を辿れば今働いている環境も、人間関係も、全ては自分で選んだもの。

人間関係や環境に恵まれていないことは、確かに自分では変えようのない事実でしょう。

しかし、次の1歩を踏み出し望み通りのキャリアを手にするためには、物事の捉え方の根本を入れ替え「他責」から「自責」へとアップデートするという視点をもつことも大切ではないでしょうか。

転職をしない方がいいケース②転職を志す理由が曖昧でリスクを把握していない



転職を志す理由が曖昧な場合や、転職にポジティブなイメージを持ちすぎている場合も注意が必要です。

「今よりも給料をアップしたい」「こんどこそ自分が興味のある業界で働きたい」「人間関係のよい職場で働きたい」など、転職を志す理由はどんなものでも構いません。

しかし、転職において何を重視するかが定まっていないと、「給料は上がったけれど人間関係の風通しが悪くて辛い……」など入社後の後悔につながりかねません。

転職するべきケースについて


今この記事を読んでいるあなたは、「このまま転職をしてよいのだろうか?」と迷っているかもしれません。

他責感が強く会社の不平不満ばかりを口にしてしまう
転職を志す理由が曖昧でリスクを把握していない

こうしたケースでは安易に転職を決めるのは危険ですが、反対に「今すぐにでも転職すべきケース」にはどういったものが挙げられるのでしょうか。

転職するべきケース①心身に不調が出て日常生活に支障を感じている



たとえば、あなたが「明日の仕事のことを考えるだけで眠れなくなってしまう」「身体はボロボロなのに、頑張って出社しなければならない」など、心身の不調が明らかに日常生活にまで支障をきたしているのなら、迷うことなく休暇をとるか、少し休んでから「転職」という第2の道を考えることをおすすめします。

人生において大事なことは、間違いなく「健康であること」です。

健康な心と身体がなければ、日々の生活を送ることも、思うように働くこともできません。

心や身体の疲れは、自分では判断しにくい場合もありますので「毎日が辛くて仕方がない」と感じている場合は、まずは家族や友人など信頼できる人に相談し、今後の働き方について助言を得るとよいでしょう。

転職するべきケース②給料・待遇などが業界平均を大きく下回っている



給料・待遇などの雇用条件が業界平均を大きく下回っている場合も、キャリアアップとしての転職を考えてよいでしょう。

また「今いる業界が衰退している」と感じるなら、思い切って「今まさに伸びている業界」や「これから伸びる業界」に転職するのもひとつの手段です。

業界の中でより待遇がよい会社に転職すること、これから伸びていく業界で働いた経験は、給料や待遇面だけでなく「価値ある経験」として、あなたの市場価値を大きく高めてくれるはずです。

転職するべきケース|③転職後のビジョンが明確である



転職後のビジョンが明確であるならば、転職後に後悔するリスクは限りなく少なくなるはずです。

ここでいう「ビジョン」は、何も「世の中に大きな影響を与える」「転職先の営業の中でNo1になる」などといった大きな展望である必要はありません。

これまでの人生や現職での経験、感じたこと・苦手なこと・学んだことを踏まえて、どのような業界であれば自分の強みを最大限に活かせるのか。転職準備を通して、あらためて自分自身と真剣に向き合うことが大切なのです。

転職が当たり前になったからこそ準備しておくこと


転職が当たり前になりつつある。この事実は「これから転職したい」と考えている人にとっては喜ばしいことである反面、転職希望者が増加する分、採用側の判断基準もよりいっそう厳しいものになると予測できます。

仕事とは、需要と供給で成り立つものです。
「共に働きたい」と思われる人材であり続けるために。

ここからは、転職が当たり前になった今だからこそ準備しておきたい3つのポイントをご紹介します。

準備しておくこと①自分の市場価値を知る



転職活動を始める前に、まずは自分自身と向き合いこれまでの経験を棚卸しをしてみましょう。

なぜ、転職しようと思ったのか?
何が得意で、何が苦手なのか?
自分ができることで、希望する企業に役立てることは何か?
こんなふうに自分に問いかけながら、社会人として「自分がやってきたこと」「大切にしてきたこと」をノートに書き出してみます。

「自分には大した経験も強みもない……」と落ち込んでしまった人は、これまで携わってきた業種や経験・職場の中でどんな存在として振る舞ってきたかなど、いくつかの項目を掛け合わせて考えていきます。

それでも思い出せないという場合は、友人や家族、信頼できる職場の同僚の協力を得ながら、客観的な意見をもらうのもよいですね。

準備しておくこと②転職エージェントを利用して面接練習を行う



これまでの経験を書き出せたら、面接練習を通して「これまでの経験をどのようにアピールするか」など具体的な内容に落とし込んでいきましょう。

採用する側の企業は、「この人は長く活躍してくれるだろうか?」「うちの会社で成果を出してくれるだろうか?」という目であなたを見ています。

この2点を踏まえて、「前職での経験を生かしてどのような貢献ができるのか」をアピールできるとよいですね。

1人で面接練習ができるか不安に感じている場合は、転職エージェントを活用して面接練習を行うのも有効な手段です。

面接のフィードバックが受けられるのはもちろんのこと、入社に際しての心配ごとや懸念点を相談できるのも転職エージェントならではの魅力です。

準備しておくこと③実際に転職をしなくても「いつでも転職できる状態」を作っておく



転職が当たり前になった現代で、最後に知っておいていただきたいことがあります。

それは、転職において「最も大切なのは『転職』そのものではなく『いつでも転職できる状態』である」ということです。

実際に転職活動をはじめてみると、本当に挑戦してみたい職種に出会えたり、反対に「今の会社でまだ得られるものがあるかもしれない」と気付いたりと、転職前には知り得なかった新しい視点を発見できるようになります。

転職を考えることは、外の世界を知り、自分にとって新たな市場価値を知るきっかけにもなるのです。

じょぶるのサポートで転職活動に臨める



「このまま今の会社にいていいの?」

もしも、今あなたが新しい一歩を踏み出そうとしているなら、いつもより少し視野を広げて、「会社の外の世界」に目を向けてみてください。

異業種の人と話すのもよいですし、転職エージェントに登録して、会社の外に広がっている新しい仕事の情報を集めるのもよいですね。

転職が当たり前になりつつある現代において、転職はスキルアップやキャリアアップのための有力な選択肢になるはずです。

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