これまでずっと同じ職種・業界に勤めていた方の中には、心機一転で全く未経験の業界にチャレンジしてみようと考えている方もいるのではないでしょうか。
実際に転職サイトなどを見てみると「未経験歓迎」や「未経験可」といったワードが記載されています。しかし本当に未経験でも転職することが可能なのか、不安に思うのではないでしょうか。
そこで今回は、未経験でも転職は可能なのか、未経験歓迎の業界はどんなところなのか、未経験の企業・業界の面接を受ける場合の注意点などについてご紹介していきます。
そもそも未経験の職種でも転職が可能？
未経験者歓迎と記載されている職種は、本当に未経験者を募集しているのでしょうか。
実際のところ中途採用の場合、企業が求める人材は「即戦力」です。
とはいえ求人情報に「経験者募集」と記載しても、なかなか応募はきません。
そこで応募者のハードルを下げる目的で「未経験者歓迎」「未経験者可」としている企業も多く存在します。
しかし未経験者でも経験者でも、気になる求人を見つけたのであれば、積極的に応募するのが望ましいでしょう。
未経験職種への転職適齢期とは？
未経験者歓迎・未経験可の職種はたしかにありますが、未経験者を採用する場合は、できるだけ若い人材を採用したいと考えている企業が多いです。一般的に、未経験の職種や業界への転職適齢期は「25歳前後」といわれています。
特に社会人生活に慣れてきた、二十代前半あたりの人材を求めるケースが多いです。
「未経験」にもいろんな種類が存在する
「未経験」といっても、大きく分けて3つの種類が存在します。| 未経験の種類 | 意味 |
| 業界未経験 | 同じ職種の経験があれば別業界での経験を認めるというもの |
| 職種未経験 | 同じ業界の経験があれば職種の経験は問わないというもの |
| 業界・職種未経験 | 業界・職種どちらの経験も問わないというもの |
例えば、「Web業界の営業経験があれば不動産業界での営業経験がなくても問題ない」とする企業も珍しくありません。
未経験者歓迎の職種の求人に応募する際の注意点
未経験者歓迎だからといって、必ずしも採用されるわけではありません。「未経験者歓迎」という言葉を鵜呑みにせず、なぜ企業が未経験者を募集しているのかという背景を知ることが大事です。
このように、企業によって、未経験者を募集している理由はさまざまです。
未経験でもやってみたい職種・業界の求人が見つかった場合は、まず応募してみることをおすすめします。
企業が未経験者に求めることを見つけよう
「未経験だから無理だろうな」「あまり経験がないから自信がない」など思い込まず、気になる求人には積極的に応募してみましょう。
ただし応募する前に、しっかりと求人情報を確認することは忘れてはいけません。
どんな仕事内容なのか、どんな人材を求めているのかを確認しましょう。
しっかりと求人情報をチェックすれば、未経験者歓迎の理由や企業が応募者に求めることなどが見えてくることもあります。
また転職で失敗しないためにも、未経験者に対してどのような研修制度・教育環境が用意されているのかを忘れず調べておきましょう。
未経験歓迎が多い職種とは？
ここでは、未経験者歓迎が比較的多い職種となぜ多いのかという考察についてご紹介していきます。まず未経験者歓迎が比較的多い職種は、以下のような職種です。
転職サイトによって、特化している職種が異なるので一概には言えませんが、目安としては上記の3職種があげられます。なぜ多い傾向にあるのでしょうか。
未経験者歓迎が多い理由
営業職の場合
営業職の場合は、企業によって販売している商品やサービスが異なりますし、購入してもらうユーザー層や販売方法なども違ってきます。
つまり営業するうえで必要な商品・サービスの知識や技術は、入社後に身につける必要があるのです。
入社前から特別な資格や知識が求められるケースが少ないため、未経験者歓迎とすることで応募者のハードルを下げているといえるでしょう。
技術職（建設系）の場合
技術職に関しては経験者を募集していそうなイメージですが、逆に経験や知識、専門性が求められる業種では経験者そのものが少ない傾向にあります。
そのため社内の研修・教育制度を整えて、未経験者でも育てていける環境ができているため未経験者歓迎の求人が増えているのかもしれません。
エンジニアの場合
エンジニアにおいては、未経験でも新人研修として教育体制が整っているケースが多いでしょう。
実際にOJT形式で教育している企業もあるようです。
但し、エンジニアといっても実際にはシステムのコードを書く作業などは経験者でないと任せられないことが殆どですので、企業によっては最低限の知識を学べば誰でもできるような作業になることもある為、事前にどういった業務をするかなどは調べておきましょう。
年代別！未経験でも転職しやすい職種
未経験での転職は、25歳前後がピークといわれています。しかし30代や40代の方でも、未経験職種・未経験業界に転職してみたいと考える方もいることでしょう。
ここでは、20代・30代・40代の年代別に分けて、未経験でも転職しやすい職種を一部となりますがご紹介していきます。
20代の未経験者が転職するなら
20代で未経験の職種に転職するなら、営業職がおすすめです。
営業職に関しては、これまで勤めてきた業界で身につけた知識・経験よりも、コミュニケーション能力が重要視されます。
そのため、人との関わるのが好きな方や普段からコミュニケーションに慣れている方は、未経験でも営業職に向いているでしょう。
営業職といっても、不動産業界や人材業界、生命保険業界、IT業界などさまざまな業界があります。自分に合った業界の営業職を検討してみてはいかがでしょうか。
30代の未経験者が転職するなら
30代で未経験の職種に転職するなら、介護職がおすすめです。
介護業界は、人手不足が起こっています。また介護業界で活躍されている方には、40〜50代の方が多く30代の未経験者でも比較的就職しやすい傾向にあるといえるでしょう。
会社によっては、無資格でも働きながら資格取得に向けてサポートしてくれるところもあります。
さらに介護職は、実務経験を積むことで社会福祉士や新人スタッフの指導役などキャリアアップも可能です。
40代の未経験者が転職するなら
40代で未経験の職種に転職するなら、警備員がおすすめです。
警備業界は、比較的50〜60代の方が働いている傾向にあるため、40代でも若手として活躍することができます。
実際に40代から未経験でチャレンジする方も珍しくありません。
入社後に資格取得などを目指せば、昇給・昇進を期待できます。
警備員として持っておくといい資格としては以下です。
未経験だからこそ面接でのアピールが必要
未経験の企業の面接を受ける場合は、アピールの仕方に工夫が必要です。
年代によっては、未経験の職種への転職はハードルが高くなります。
なぜ未経験の職種に転職しようと思ったのかなど、未経験なりにアピールできるポイントを抑えて面接に挑みましょう。抑えるべきポイントとしては、以下があげられます。
それぞれ具体的に解説していきましょう。
経験がない・浅いことを認める
未経験の職種に転職する場合は、経験がない・浅いことを認めて、謙虚な姿勢で面接に臨みましょう。採用されたい気持ちが強く、経験豊富なように見せてしまう方も稀にいますが、お互いにとってよくないのでNGです。
大切なのは、未経験なりに仕事に対してどのように取り組んでいきたいと思っているかを伝えること。
未経験でもやる気や学ぶ姿勢が感じられたら、採用される可能性は高くなるでしょう。
今の課題点を理解し解決策を提示する
未経験で転職する場合、今の課題点を洗い出してみましょう。
そしてその課題に対して、どのように対処するかの策も一緒に考えておくといいです。
面接で「未経験のため◯◯という課題があると考えております。そのため現在◯◯の努力をしています」といった形で、課題点と解決策をしっかりと考え取り組んでいることをアピールしましょう。
課題点が見つからない方は、面接時に「もし採用いただけた場合、入社までにしておくべきことはありますか？」と聞いてみるのも一つの方法です。やる気や課題解決力などのアピールができるでしょう。
前向きな姿勢で業務に取り組むことをアピールする
未経験業種に転職する場合、おそらく不安な気持ちで面接に挑む方もいると思います。しかし不安な気持ちで面接を受けてしまうと、その不安な空気感が面接官にも伝わるでしょう。
そうすると面接官に「大丈夫かな？」と思われてしまいます。
そのため面接時では、できるだけポジティブな言動を心がけましょう。
未経験でも前向きな姿勢で業務に取り組むことをアピールできれば、採用される可能性は高まるはずです。
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