自己PRは、面接の際にとても重要な要素になります。
自分の強みや魅力をアピールすることで、企業側に「採用したい」「貢献してくれそうだ」という気持ちを抱かせることが可能です。
しかし自分の強みや魅力がよくわからなくて、どうやって自己PRを書けばいいのか困っている方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、自己PRの書き方のコツや職種別の例文をご紹介していきます。
自己PRと長所の違いとは
就活をする際、自己PRの書き方に頭を悩ます方は多いでしょう。
中には、自己PRと長所・自己紹介の違いがよくわからず、どう書けばいいのか困ってしまうことも珍しくありません。
まずは、それぞれの違いを知りましょう。違いがわかれば、自分の魅力・強みが正しく伝わる自己PRを作成できるようになります。
自己PR |
企業側にとって採用することでどういったメリットがあるのか、自社に貢献・活躍してくれる可能性があるのか、仕事に活かせるようなスキルや知識、実績があるのかといったことを伝えるもの。 |
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長所 | 自分という人間を客観的に見たときに、どのような性格・人柄・価値観を持っているのか、またどのような物事に対する考え方を持っているのかといった部分のこと。企業は、長所を見て自社との相性・親和性を判断する。 |
自己紹介 | 自分がどういった人物なのかを簡潔に知ってもらうための説明のこと。例えば、名前や趣味・特技、座右の銘など、自分という人間をわかりやすく伝えること。 |
自己PRは、これまでの経験や実績を通してどのように仕事していきたいか、どのように会社に貢献できるかといったことを伝える重要な役割があります。
自己PR作成前の準備
履歴書や職務経歴書には、「自己PR欄」が用意されています。
しかし、いざ自己PRを書こうと思っても、まとまりがなかったり書き方がよくわからなかったりすることもあるでしょう。
そういったときは、自己PRに書くべき要素をいくつかに分割して、一つひとつ整理しながら書いていくといいです。
書くべき要素としては、以下の4つです。
・職歴
・スキル
・経験
・実績
まずはじっくり自己分析をして、ノートなどに自分ができることやこれまでの実績を書き出してみましょう。
それぞれの要素で、どういったことを書けばいいのかを解説していきます。
職歴
職歴とは、職業や職務における経歴のことです。これまでどんな職種・業種を経験してきたかといったことを書きます。
さらに具体的にどのような課題・業務をこなしてきたか、その課題をクリアするためにどのように実践してきたかといったことも書くべき内容です。
今までさまざまな仕事を経験してきた場合は、それぞれの仕事の経歴を時系列で記載しておくとわかりやすいでしょう。
記憶に残っている仕事をピックアップして記載するのも一つの方法です。
スキル
スキルとは、仕事に励むなかで身につけた知識や技術といったノウハウのことをいいます。
専門知識はもちろん、管理職であればディレクションやマネジメントといったスキルも記載しましょう。
また「スキルを身につけるためにどのような手段を取ってきたか」といったことも書いておくと、仕事に対する向上心や勤勉性などが垣間見えるため、企業にとって有益な人材かを判断するポイントになります。
自分が得意な業務・分野などがあれば、合わせて記載しておくといいでしょう。
経験
経験は、これまで仕事を通じてどういった経験を積んだかを記載します。具体的には、仕事によって感じた喜びや辛かったことなどです。
やりがいや感動を得た経験は、どんなものだったかを記載しましょう。
またその経験を経て、自分自身が何を学んだか、どのように成長に繋がったかを記載しておくと自分の成長性・伸びしろを感じてもらうことができます。
実績
実績では、企業に対してどれくらい貢献したかを具体的に記載しましょう。
例えば、目標に対して達成率がいくらだったか、どれだけの売上アップに貢献したかといったことです。
他にも会社の制度や社員に与えた影響として、どういったものがあるかといった点も実績として書いておくといいでしょう。
ほかにも社内外での表彰経験があれば、それも立派な実績となります。
自己PRの作成方法
自己PRの具体的な作成方法について解説していきます。
上述で自身のこれまでの職歴やスキル・経験、実績をまとめたら、次は何をすればいいのでしょうか。
基本的には、以下の3つのステップがあります。
応募先企業が求めていることを知る
応募先の企業がどういった人材を求めているのかをしっかりと理解することが大切です。自分のこれまで培った経験や実績と照らし合わせながら、応募先企業でどのように働けるかを洗い出してみましょう。
企業が求める人材は、募集中の業種やポジション、社風などによって異なります。
「実績」を重視するところもあれば、「人柄」を重視するところもあるでしょう。
企業分析と自己分析を繰り返して、企業のニーズに応えられる要素をピックアップしましょう。
自分の強みや魅力を言葉に落とし込む
自分の強みや魅力を伝えるために、どんな言葉が最適かを考えます。
例えば一般的によくあげられるのは「協調性」「責任感」「向上心」などです。
ほかにも会社が求める人材と自分の強みがマッチしているかを確認することも大切なポイントとなります。
上記のほかにも「主体性」「忍耐力」「マネジメント能力」「素直さ」なども強み・魅力を伝える言葉としていいでしょう。
しかし言葉だけではなく、具体的な数字に基づく実績などを伝えることも重要です。
情報を整理し自己PR文としてまとめる
上述で洗い出した情報を整理して、文章にしてまとめます。「職種・スキル・経験・実績」の4段階で順序立てて書くといいでしょう。
文字数としては、履歴書に書く場合、100〜200文字程度が理想的といわれています。
職務経歴書の場合は、200〜600文字程度で履歴書よりもさらに詳細に記載するとよいです。
自分の強みや魅力を持て余すことなく伝えようと、ついたくさん盛り込みたくなりますが、長すぎると面接官には伝わりません。
面接官が自己PRを読んで気になる部分があれば、質問してくれますので、そのときに詳しく話しましょう。
自己PRの例文
具体的に自己PRの例文をご紹介していきます。さまざまな職種に使える汎用的な例文をあげ、さらに職種別にもいくつかご紹介します。
自己PRの伝え方
自己PRには、適切な伝え方があります。
意識したいのは、まず結論から話すことです。
そしてその結論に対する根拠や経緯、経験などを伝えましょう。
結論部分は簡潔にわかりやすく話し、根拠などはできるだけ詳しく伝えるのがベストです。
そしてこれまでの経験に基づいた将来的な話も加えるといいでしょう。
これからどうしていきたいか、どんなキャリアを積んでいきたいかといった将来展望や直近の目標なども伝えてみてください。
またアピールするべき内容は、応募する企業や職種によって変えるべきです。
実績重視の企業なのか、コミュニケーション能力重視の業種なのかなど、その企業が求める人物像に合った自分の強み・魅力を探しアピールしましょう。
自己PRの締め方は、「これまでの経験を活かして、御社に貢献できるよう努めてまいります」といったように自分の強み・魅力を伝えたうえで、入社後にどうしていきたいか、どうなりたいかを伝えるときれいにまとまります。
自己PRで時間指定をされたらどうする?
企業によっては、自己PRを話してもらう際に時間指定をしてくるところがあります。
1分・3分・5分など、指定される時間はさまざまですが、時間を意識しながら話す練習をしておくといいでしょう。
基本的には、1分間の自己PRタイムが設けられることが多いようです。
1分間で話せる文字数は、約400文字といわれています。
自己PRを原稿用紙などにまとめて、時間を計りながら音読練習をしてみましょう。
400文字でしっかりと自分をアピールできるようにまとめることが大事です。
そして時間内に収まるように、どれくらいのスピードで話せばいいのかも意識してみてください。
繰り返し練習するうちに、不要な部分を削ぎ落としたり話す速さを調節したりして、簡潔かつ伝わりやすい話し方が身につくようになります。
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自己PRは、簡単にいえば自分の強みや魅力をアピールすることです。
そして応募先企業にとって、どんな採用メリットがあるかなどを判断する重要な材料になります。
これまでご紹介したことを意識して、自己PR作成に取り組んでみてください。
しかし自分では、「なかなかいい自己PRが浮かばない」「うまくまとまらない」ということもあると思います。
そういったときは、じょぶるのサポートを利用するのがおすすめです。
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もちろん、今回ご紹介した自己PRの書き方や伝え方のコツなどもしっかりサポートします。
自己PRの書き方などに不安要素があれば、気軽に相談してください。