転職で失敗したらどうする?失敗例で学ぶ後悔しないための転職術

求職者向け


転職をしたいと思う動機は、人によってさまざまなものがあります。例えば、今よりも待遇や環境が良いところで働きたいキャリアアップに繋がる仕事がしたい異業種にチャレンジしたいなど、いろいろな理由があるでしょう。

しかし前向きな気持ちで転職を目指す一方で、同時に転職に対する不安も付き物です。転職して失敗したくないと思うのは、誰でも同じでしょう。では、転職に失敗しないため、また後悔しないためにはどうすればよいのでしょうか。

この記事では、さまざまなケースの転職の失敗例を見ながら、転職に失敗しないためのポイントをご紹介していきます。
目 次


実際の例でみる転職に失敗してしまう原因



転職活動においては、実際に働いてみないと見えてこない部分も多く、転職後しばらくしてから「この転職、失敗だったかも」と感じることがよくあります。

しかし事前にきちんとリサーチしたり、面接で気になることを質問したりすることで、転職における失敗のリスクを軽減させることが可能です。

また現在では、インターネットで検索すれば数々の転職に関する失敗談や失敗例を見ることができます。そういった他の方たちの失敗談・失敗例をチェックして、今の自分に問題はないか改めてみるきっかけにするのも一つの方法です。
そこでまずは、転職で失敗する原因について実際の例を参考に確認していきましょう。
主な失敗例としては、以下のようなものがあげられます。

①明確な志望動機がなかった
②収入面以外を確認していなかった
③採用されたい気持ちが先行してスキルや実績を偽った
④雇用条件について齟齬があった
⑤イメージしていた社風と違った


転職の失敗例①明確な志望動機がなかった

転職の際、ほとんどの場合に行われるのが「書類選考」です。そして書類選考に通過すれば、「面接」が行われます。このときに大切なのが「志望動機」をきちんと伝えることです。

しかしまるで定型文のような志望動機を並べるだけでは、あなたの入社したい気持ちや熱意を伝えきれない可能性があります。
例えば、以下のような志望動機は、よく言われるものでありどの会社にも当てはまるため、熱意などが伝わらないかもしれません。

御社の風通しの良い社風に惹かれました
御社であれば自分の経験を活かせると感じました
このような志望動機だと、「なぜこの会社を選んだのか」「どんな経験をどのように活かせるのか」という点が明確に伝わらないでしょう。

採用担当者にとって、「ぜひこの人にうちで働いてもらいたい」と思わせられるような志望動機でないと、転職に失敗する可能性が高まります。

転職の失敗例②収入面以外を確認していなかった



転職理由の一つに「現在の収入に不満がある」ということから、転職を始める方は少なくありません。
しかし収入面ばかりに気を取られてしまうと、いざ採用されて入社し働き始めたときに、さまざまな面で「イメージと合わない」という問題に陥る可能性があります。

たとえ給料が高くても、残業が思いのほか多かったり社風が合わなかったり、自分のスキルを活かしきれなかったりすると、働いているうちに不満やストレスが溜まる恐れがあります。そうなれば、「前の会社のほうがまだよかった」と思うようになるかもしれません。

転職理由が収入に対する不満だったとしても、転職する際はきちんと収入以外の部分にも目を向けて、求人探しをすることが大切です。

転職の失敗例③採用されたい気持ちが先行してスキルや実績を偽った

転職を成功させるポイントとしては、いかに自分の経験やスキルをアピールできるかということがあげられます。
しかし採用されたい気持ちが先行して、実際の自分の能力よりも盛って伝えてしまうと、入社後に大変な思いをすることになるので注意が必要です。

例えば、他の社員からあなたのスキルを加味して「◯◯をやっておいて」と依頼があったとします。しかし実際にはその業務経験がなく「わからない」ということになれば、あなた自身も困りますし、会社としても「聞いていた話と違う」と思われる恐れがあるでしょう。

転職活動においては、たしかに自信を持って挑むことが大切です。しかし実際の自分より大きくみせようとしてスキルや実績を偽ってしまうと、転職そのものが失敗に終わってしまう可能性があります。
今持っているスキル、入社にあたって必要になるスキル、今後獲得していきたいスキそれぞれを見極めて正確に伝えるように心がけましょう。

転職の失敗例④雇用条件について齟齬があった



転職の際は、事前に志望先の会社についてしっかりとリサーチすることが基本です。何となく求人情報を見て確認はしていても、実際に入社してみると「思っていたものと違う」と感じて失敗に終わるケースは珍しくありません。

そのため、応募前に志望先の会社の雇用条件や労働環境、収入・福利厚生などについて、しっかりとリサーチしておくことが大切です。求人サイトからだけではなく、きちんと企業のコーポレートサイトに掲載されている情報をチェックするようにしましょう。

また面接まで進んだ場合は、きちんと雇用条件・労働環境など気になる点について質問することも忘れてはいけません。会社側と応募側の双方が、納得できる形で働けるのが一番です。特に残業代・残業時間については、会社によって扱い方が異なりますので事前に確認しておきましょう。

転職の失敗例⑤イメージしていた社風と違った

転職の失敗例としては、イメージしていた社風と違ったという話もよく聞きます。前職の社風が合わなかったという理由で転職した場合は、やはり「前よりも良い社風の会社で働きたい」と思うものです。

しかし「前よりも良い社風」という考え方では、また同じことの繰り返しになってしまう恐れがあります。大切なのは、自分にはどういう社風が合っているのかを考えることです。チーム制で協力し合って働きたいのか、個人で集中して取り組みたいのかなど、そういったことを元に自分に合った社風を固めていきましょう。

また社風だけではなく、本当に自分のやりたい仕事かどうか上述したように雇用条件などは問題ないかということも忘れずに確認するのも大切です。

異業種・年齢別の失敗例

上述では、一般的な転職に失敗する原因についてご紹介しました。ここでは、異業種への転職や年齢別での転職失敗例についてご紹介していきます。
20代は、経験が少なくてもポテンシャルの高さを評価してもらいやすく、未経験の職種でも採用される可能性が高いです。それでも、転職に失敗しないわけではありません。
20代・30代・40代それぞれの転職失敗例と異業種への転職でありがちな失敗例をご紹介していきます。

20代のよくある転職失敗例



20代の方でよくある転職失敗例としては、「そもそも自分がやりたいことがわからない」というケースが多いです。
転職理由も「何となく合っていない気がした」「上司とウマが合わない」など、抽象的なことが理由になっていませんか?

自分がやりたいことや興味のあることがわからないまま転職してしまうと、また転職先でもフワフワとした状態で仕事をすることになります。そうなると、やりがいを見出だせなかったり、自分に合っていないと思ったりして再び転職活動を始めることにもなりかねません。

20代は、すでに成人しているといっても社会人としてはまだまだ未成熟な段階まずは、しっかりと自己分析をすることが大切です。どういうことに不満を抱いているのか、自分に向いている仕事は何か、そういったことを考えてみて転職先の職種や条件を導き出しましょう。

30代のよくある転職失敗例



30代の方でよくある転職失敗例としては、雇用条件や労働環境のミスマッチです。
30代になれば、キャリアアップや給与アップを意識して転職活動を行う方が多い傾向にあります。しかし給与面に気を取られて、雇用条件・労働条件のチェックが不十分になってしまうことも珍しくありません。

また30代であれば、今後のライフイベントや将来を視野に入れて転職を始める方もいるでしょう。その場合、転職によって給与は上がっても、過酷な労働条件で理想のワークライフバランスが保てないとなると本末転倒です。

給与面以外にもきちんと目を向けて、の自身が思い描くライフスタイルに良い影響を与える環境かどうかを考慮し転職活動を進めていきましょう。

40代のよくある転職失敗例



40代の方は、転職したことに対して「後悔」や「焦り」に駆られることがしばしばあります。
年齢的な焦りから見切り発車で転職活動を始めてみたものの、実際には40代での転職は厳しく、前職よりも待遇が悪くなってしまうことも少なくありません。その結果、「やっぱり転職しないほうがよかった」と後悔することがあるのです。

そうならないためには、40代だからこそきちんと自己分析して計画を立てて転職活動を始める必要があります。何のために転職するのか、どんな待遇を求めているのかなど、転職する理由や意義をきっちりと考えたうえで転職活動を行いましょう。

異業種への転職失敗例①書類選考に通過しない



異業種への転職に失敗するケースとして、よくあるのが「異業種への転職」が目的になっているということです。
そのため志望動機には、「なぜこの業界に転職したいのか」ということしか記されておらず、「なぜこの会社で働きたいのか」という点が疎かになってしまいます。

結果的に書類選考や面接で落とされてしまい、採用まで至ることができません。書類選考や面接で大切なことは、自分のスキルや経験をその会社でどのように活かせるのかという点です。異業種への転職であっても、前職で身につけたスキルや経験を「御社のこういうところに活かせます」という伝え方をする必要があります。

また異業種への転職ですから、きちんとその業界のことについて勉強しておくことも大切です。具体的に転職後を見据えて「こういう勉強をしています」ということも、合わせて伝えると採用をもらえる可能性が高まるでしょう。

異業種への転職失敗例②入社後にミスマッチを感じた

もう一つ異業種への転職失敗例としては、入社後のミスマッチがあげられます。
何となく転職後の業界について知っているつもりでも、想像と現実は異なるものです。いざ入社してみると、「イメージしていた業務内容や社風と違った」ということもあるでしょう。

これも上述のように「異業種への転職」が目的となっている可能性があります。具体的な日々の業務内容や現場について、リアルなイメージを持つことが必要です。そのためにも、事前に業界について調べたりコーポレートサイトをチェックしたりといったリサーチが大切になってきます。

面談や面接、説明会といった機会がある場合は、話の中でその会社が求めている人物像を把握するように心がけましょう。未経験の業界に転職する分、気になることがあれば積極的に質問することも大切です。

転職に成功するためのポイント



転職活動で後悔しないためにも、どういったポイントを押さえれば成功に繋げられるのか考えていきましょう。
ここでは、転職に成功するためのポイントについてお伝えしていきます。転職の成功ポイントを以下の5つに分けました。

雇用条件や労働環境をしっかりと確認する
転職先の企業や業界についてよくリサーチする
自分のスキルや経験を見直す
転職理由をきちんと考える
退職してから転職活動を始めない
不要な転職を繰り返さないためにも、しっかりと成功ポイントを押さえておきましょう。

雇用条件や労働環境をしっかりと確認する

転職を成功と呼べるものにするためには、まず雇用条件や労働環境についてしっかりと確認することが大前提です。

会社によって給与や賞与、昇給・昇進の扱い方が異なります。他にも残業や休日に関する捉え方も異なるでしょう。

もちろん今後のライフスタイルに合わせた雇用条件・労働環境であるかどうかも、忘れずに確認することが大切です。例えば、プライベートも充実させたいのであれば残業について重視するべきですし、結婚や出産といったライフイベントが控えているなら育児休暇など取得しやすい職場かということも重要でしょう。

転職先の企業・業界についてよくリサーチする



転職が失敗する原因としては、やはり入社前と入社後のミスマッチによるものが多いです。
このミスマッチを防ぐためには、転職先の企業や業界について事前リサーチすることが大切になります。自分が思い描いているイメージや理想像だけに頼らず、現実的かつ具体的な情報を身に付けましょう。

そのためには、求人サイトだけでなく転職先のコーポレートサイト、同じ業界のさまざまな会社の情報や業務内容を確認するのも一つの方法です。またその業界で働いている知り合いがいれば、時間を作ってもらって話を聞くのも有効といえます。

会社によっては、社会人向けのセミナーなどを開催していることもあるので、参加してみることでその会社の社風や業界について知ることも可能です。こういったセミナーでは、質問の機会もあります。セミナー終了後でも構わないので、気になることを聞いてみるとよいでしょう。

自分のスキルや経験を見直す

転職活動を始める前に、自分のスキルや経験を見直すことも忘れてはいけません。
今の自分にどういったことができるのか、そして次の職場でそのスキルや経験をどのように活かせるのかを考えておきましょう。

異業種への転職でも、何か活かせることはないか考えてみることが大切です。もし足りないスキルがあれば、入社までに身につけたり勉強したりしておくことで、入社後スムーズに働き始めることができます。
さらに転職先でスキルアップ・キャリアアップの支援があるのか、業務を通じてスキル・経験を積めるのかといったことも考えて転職活動を進めるとよいです。

転職理由をきちんと考える



転職活動を始める場合は、「なぜ転職したいのか」という転職理由をきちんと考えることも大切です。
「何となくやめたい」「人間関係がうまくいかない」「給与に不満がある」など、人によってさまざまな理由があるでしょう。

しかし明確な理由がないまま転職を始めるのは危険です。特に「何となくやめたい」という理由であれば、次の職場でも同じような状況になる可能性があります。

また人間関係が理由の場合も会社にはさまざまな人が在籍しており、入社前からすべての人の人柄や性格を把握することはできません。なぜ人間関係がうまくいかなかったのかという部分を考えたうえで、転職先を探す必要があるでしょう。

そして給与に不満があることが転職理由の場合、つい給与面ばかりを意識して転職活動を進めてしまいがちです。給与面以外にも、社風や業務内容など幅広い目を持って、転職先を探すことをおすすめします。

退職してから転職活動を始めない

転職活動を始める際、「自分を追い込むために」といった理由で、退職してから転職活動をスタートさせる方がいます。しかしこれまでお話したことからも分かるように、転職活動が思い通りに進むとは限りません。

なかなか転職先が決まらず、生活が苦しくなったり無職の期間が長引いたりすると、転職活動に集中できなくなりますし無職期間が無理に働く可能性もあります。

まずは冷静になって、現職に勤めながら転職活を始めましょう。働きながら転職活動をするのは、時間的にも肉体的・精神的にも苦しいものがありますが、転職に失敗しないためにも地道に進めていくことも大切です。

もし転職に失敗してしまったら次の取るべき行動は?

転職活動を進めるにあたって、さまざまな準備をしても失敗することはあります。
何度も失敗していると心が折れそうにもなりますが、めげずに失敗を活かして次に繋げていくことが大切です。
ここからは、転職に失敗してしまった場合、次に取るべき行動について解説していきます。

なぜ転職に失敗したか原因を探る

もし転職に失敗してしまったら、これまでの転職活動を振り返る時間を設けましょう。なぜ失敗したのかを考えることが大切です。
「今すぐにでも現職を辞めたい」「早く転職したい」という思いが前のめりになってしまうと、事前リサーチなど準備が疎かになることがあります。

改めて自己分析をするとともに「給与重視で転職先を選んでいなかったか」「自分のスキルや経験を考慮せず探していなかったか」など、転職に失敗した原因を探るようにしましょう。

情報収集や企業リサーチをやり直す



転職に失敗してしまった場合は、情報収集や企業リサーチをやり直しましょう。
どこかにリサーチ不足だった部分があるはずです。同じ業界でも会社によって、社風や特色などが大きく異なります。

今回の失敗を踏まえて、足りなかった部分を再確認して次の転職活動に活かしましょう。足りない部分がわかれば、対策も立てやすくなります。自分一人では難しいという場合は、転職サポートなどを利用するのも一つの方法です。

転職サポートを受ける



転職活動に不慣れな方自分に合った職種や求める希望条件が明確でない方は、転職サポートを受けることをおすすめします。
転職サポートを受けることで、第三者目線でのアドバイスや支援を受けることが可能です。

自分一人で考えてもなかなか先に進んでいる気がしないのであれば、転職のプロの力を借りましょう。自分の転職に対する考え方や、方向性などが明確化することもあります。

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今回は、転職で失敗してしまう原因成功するためのポイント失敗したときの対策方法などについてご紹介しました。はじめて転職をされる方にとっては、何から準備をすればいいのかわからない方もいると思います。

また転職したくても失敗するのではないかと不安に感じていたり、後悔してしまうのではないかと恐れている方もいることでしょう。そういった方にぜひ利用していただきたいのが、じょぶるの転職サポートです。

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